英真なおき
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英真 なおき(えま なおき、9月27日-)は宝塚歌劇団星組組長。兵庫県宝塚市出身。同期生に雪組主演男役を務めた一路真輝らがいる。身長165cm、血液型O型。愛称じゅんこ(本名より)。
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[編集] 略歴
1982年、花組『春の踊り』『アルカディアよ永遠に』で初舞台。研一の成績は4番。
1991年、宝塚歌劇団年度賞 努力賞 受賞
[編集] スター像
安定した歌唱力と、情感豊かな芝居が魅力的な実力派のベテラン男役。芸域はお人よしから悪役、若者から老人まで非常に幅広い。また、男役でありながら『コパカバーナ』のグラディス・マーフィーや、『イコンの誘惑』のオリガなど女役も見事にこなす。特に三枚目調の適度な力のヌケ具合を必要とする役どころを得意とし、絶妙なセリフ回しや動作を見せる。
研一で星組に配属以降組替えがなく、組子としても組長としても、数々のトップスターや組子たちを支えてきた。舞台千秋楽の折にある退団者紹介では、自分の目から見た組子の印象や過去の印象深いエピソードを語り涙をこぼすなど、組子ひとりひとりの性格をよく見て面倒をみている様子がうかがえる。
性格は明るくさばさばとしており、芝居に現れているとおり情感豊かな人格で、『タカラヅカMOOK タカラヅカIII 星組特集』では組内投票で「ゲラNo.1」、「ネアカNo.1」、「涙もろいNo.1」という感情に関する項目のランキングを総なめにしている。
笑わせることも好きで、星組の宴会芸集団、英真・エージェンシーの初代社長である。公演のパロディを主におこなうが、社員を組内オーディションで募集したり、一週間前から練習を行ったりと、ただの宴会芸とはいえない、気合の入った組織として知られている。
[編集] 主な出演舞台作品
[編集] 香寿たつきトップ時代
- 花の業平—忍の乱れ—(2001):藤原良相役(右大臣、良房の弟)
- 夢は世界を翔けめぐる(2001)
- ベルサイユのばら2001~オスカルとアンドレ編~(2001):プロバンス伯爵役(ルイ16世の弟)
- 風と共に去りぬ(2001):マミー役(スカーレットの乳母)
- 花吹雪 恋吹雪(2001):杉谷善次役(延暦寺の僧侶、元伊賀忍者)
- サザンクロス・レビューII (2001)
- プラハの春(2002) シュテンツェル役(カレル大学言語学講師)
- LUCKY STAR! (2002)
- 中国公演 蝶・恋/サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ(2002)
- ガラスの風景(2002):スペンサー・シモンズ役(実業家、ヒロイン・ローラの父)
- バビロン—浮遊する摩天楼—(2002)
- 恋天狗(2003):竹庵役(医者)
- おーい春風さん(2003):親方/虚無僧役
[編集] 湖月わたるトップ時代
- 蝶・恋(ディエ・リエン)—燃え尽きるとも—(2003):良清役(ヒロイン霧音の伯父)
- サザンクロス・レビューIII (2003)
- 王家に捧ぐ歌—オペラ「アイーダ」より—(2003):ネセル役(エジプトの神官)
- 巌流—散りゆきし花の舞—(2004):鐘巻自斎役(小次郎の育ての親、兵法者)
- 1914/愛(2004):アナトール役(伯爵家の執事長)
- タカラヅカ絢爛—灼熱のカリビアン・ナイト—(2004)
- 花舞う長安—玄宗と楊貴妃—(2004):仙人役(玄宗皇帝のお付の道士)
- ロマンチカ宝塚’04 —ドルチェ・ヴィータ!—(2006)
- 王家に捧ぐ歌—オペラ「アイーダ」より—(2005):ネセル役(エジプトの神官)
- 長崎しぐれ坂(2006):水牛役(唐人屋敷内の居酒屋の亭主)
- ソウル・オブ・シバ!—夢のシューズを履いた舞神—(2006)
- 韓国公演 ベルサイユのばら/ソウル・オブ・シバ!(2005)
- ベルサイユのばら—フェルゼンとマリー・アントワネット編—(2006):フランス国王ルイ16世役
- COPACABANA(2006):グラディス・マーフィー役(元コパガールのたばこ売り)
- 愛するには短すぎる(2006):エドワード・スノードン役(愛人を連れて乗船した事業家)
- ネオ・ダンディズム—男の美学—(2006)
[編集] 外部リンク
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