蒲田
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蒲田(かまた)は、東京都大田区の地名。住居表示では蒲田本町、蒲田、南蒲田、東蒲田、西蒲田、新蒲田の部分を指す場合が多い。
[編集] 概要
中心部にJR京浜東北線・東急多摩川線・池上線の蒲田駅、東部に京急本線・空港線の京急蒲田駅が乗り入れる。駅を軸として東西に広がる、東京の城南地区で有数の繁華街であり、商業地区である。また、居酒屋店舗数は日本一として知られている。
東急線蒲田駅側(西口、南口:いわゆる西口)はユザワヤや東急プラザ、サンカマタを軸とする大型店が存在する一方、地元商店街も全蓋式のアーケード商店街が形成されている。パチンコのホールが点在しており、都内屈指の激戦地区である。日本工学院専門学校や富士通ソリューションスクエアがあるのもこの西口となる。
京急蒲田駅側(東口)はパリオ等の商業施設、大田区役所、警察署、税務署、郵便局、社会保険事務所、図書館、保健所等の行政関連施設が集積している。また、アロマスクエアを始めとするビジネス街も形成されている。蒲田駅と京急蒲田駅の両駅は徒歩10分の道のりで約700m離れており、その道のりには連綿と商店が続いており、京急蒲田駅付近には全蓋式のアーケード商店街が形成されている。風俗店が軒を連ねるのはこの東口である。尚、警察管轄は東西口共に蒲田警察署だが、消防管轄は東口・蒲田消防署、西口・矢口消防署となる。
羽田空港を同区内に抱え、空路における東京へのゲートタウンであり、蒲田駅からは羽田空港行きの路線バスが多く発着している。また、京急蒲田駅では京急空港線が本線より分岐し、羽田空港に至る(京急空港線)。JR駅としての羽田空港ターミナルへの最寄駅は蒲田駅であり、僅差で大森駅がこれに次ぐ。
ランドマークは、JR蒲田駅線路沿いの大田区役所と、アロマスクエアである。他の駅と特色としてカーシェアリングが普及している点にある。
- 立体交差事業
南蒲田周辺は環状八号線に京浜急行本線の踏切、第一京浜に京浜急行空港線の踏切、南蒲田交差点での第一京浜と環状八号線の平面交差などがあり交通混雑が恒常化している。2002年(平成14年)から京浜急行線連続立体交差工事が、2001年(平成13年)から第一京浜と環状八号線の立体交差工事(第一京浜が環状八号線をアンダーパス)が進行している。
[編集] 地名の由来
- 湿地に溝を掘ると水が抜けて乾燥地が出来る。これを蒲池と呼ぶがそれが転じた
- かつてこの辺り一帯は沼地であり、それにちなみ泥深い田地を示す「蒲田」から来ている
- 飛び越えた所や沼の中の島などを意味するアイヌ語の「カマタ」から来ている
など、諸説ある。さらに昔は「鎌田」とも呼ばれていたという。奈良・平安時代から続く古い地名である。
[編集] 関連項目
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