裏DVD
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裏DVD(うらディーブイディー)とは、裏ビデオ同様、性器の画像修正(モザイク)がなく、日本においては流通、販売は非合法とされる。過去の裏ビデオ作品や、海外向けに製作された日本人女優の出演する無修正アダルト作品などがある。
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[編集] 概要
裏DVDには、次のような種類がある。
- 海外製作の無修正DVDを、密かに国内に持ち込んだもの
- 海外で合法に販売されている無修正DVDを、海外旅行の手荷物、個人輸入などで国内に持ち込んだもの。無修正DVDは輸入禁制品に当たるため持込が発覚すると、税関から所有権の任意放棄が求められる。個人の数枚程度の持ち込みが発覚した程度では所有権の任意放棄で済むが、組織的に大規模な密輸を企てると、摘発、検挙されることもある。
- ネット上に販売サイトを開設し、米国のハワイ州やカリフォルニア州などからの発送を行う業者があるが、これは国際発送を行うことによって店側は販売の罪を問われるというリスクをクリアするためのものであるが、輸入禁制品であるため、税関で没収されたり、荷物の開封の要請がくる場合もある。現地にて直接購入する場合も同様である。
- 国内に持ち込まれた海外製作無修正DVDをDVD-Rに複製したもの
- インターネット上を流れる動画ファイルをDVD-Rに記録したもの
- アダルトサイトやP2Pなどによりインターネット上を流れる動画ファイルを保存し、DVD-Rに記録したもの。作品は海外製作無修正DVDと同じであるが、インターネットに乗せるためにデータの圧縮・間引きなど動画を劣化させる操作を行っているため、オリジナルの海外製作無修正DVDと比較すれば動画の品質は劣っている。大手の裏業者ではかえって手間になるのでこの方法は用いないが、個人や小規模な組織が小遣い稼ぎ程度にやるときによく用いられる。当然、著作権法違反に問われる行為である。
- なお、米国で合法の無修正アダルトビデオを米国発信、日本でweb閲覧することは、日本の法律に触れない。これは、メディアを不要とするため流通リスクを犯さずに日本撮影関係者が無修正流通ルートを確保する手段でもあり、顧客もブロードバンド普及とともにweb配信へ移行し、犯罪性のない無修正アダルトビデオの裏ビデオは今後も値崩れ、縮小されるものと予測される。
- 過去に販売された裏ビデオをDVD-Rに記録したもの
[編集] 販売方法
裏DVDは、合法のアダルトビデオと異なり、一般的なレンタルビデオ店には置かれず、下記に示す流通法で販売されている。初期の作品が家庭用ビデオカメラを用いて撮影,編集されているものも多いうえに、ダビングを繰り返されているのも多いため、一般的に映像の品質は高くない。近年ではDVD原版落とし(ダビング)と称して、比較的画質の良好なものもある。DVDプレーヤーの普及に伴い、メディアは「DVD」を装うDVD-Rへ移行しつつある。
ちなみに、猥褻物は陳列、販売、頒布することが違法になるので、所持している分(販売する目的での所持を除く)には取締りを受けることはなく、日本国内の店舗もしくは販売サイトから、裏DVD(DVD-R)を買った場合は、取締りの対象になるのは店側のみである。ただし、証拠品として警察にビデオ提出を要求されたり、事情聴取として連行されたりすることがある。
[編集] 販売経路
主な経路を示す。
- 繁華街のアダルトショップ(合法アダルトビデオと共に売られている店と、裏ビデオ専門店とある。通販対応しているところも少なくない。)ヤクザの資金源とも言われる。
- アダルトショップ店内での呼び込み(レンタル会議室などに客を集めて、リストを見せて選ばせる)
- 独身男性(女性)の家(アパート)にビラを投函し、宅配便や販売者が届ける。
- インターネット合法サイト(ハワイ州やカリフォルニア州など)を用いての販売(州内では合法)
- アメリカ等の合法サイトでは、正規品の裏DVDが1枚あたり約2,000円から販売され、日本への発送も可能となっている。また、国内の違法サイトでは、正規品を勝手にコピーした粗悪DVDが安く販売されているが、近年、取締りが厳しくなっている為、閉鎖に追い込まれるサイトも少なくない。また、データ配信のみ、まとめ買い、コピー商品(著作権等でも違法)等は1本500円以下で販売されていたり、オークションに中古品を出品している事もあり、業界の低価格化が進んでいる。
[編集] 近年の流通経路
近年はインターネットによるファイル交換ソフトを用いて裏ビデオが流通することが多く、販売経路とは別の第二の流通経路として存在している。
具体的には、WinMXやWinnyに代表されるP2P技術を使用したファイル交換ソフトの利用である。 違法性の高いロリータ物から海外のweb配信ものまで幅広く流通している。基本的に全ジャンル流通していると言ってよいだろう。
これらは、裏ビデオという非合法性をはらみつつ、さらに著作権法にも違反している。この第二の流通経路の台頭により裏ビデオ業者はピンチにたたされている。
[編集] 作品
歌舞伎町などの店舗販売されていたいわゆる裏ビデオと違い、インターネットの普及とともにオンラインによる逆輸入販売という形で、若い世代の新しいアダルト文化として瞬く間に広がった。『SPA!』などの週刊誌でも話題になり、カリフォルニア州やハワイ州、ヨーロッパなどに拠点をおくインターネット販売店が次々に開業した。流出モノと呼ばれた、長瀬愛、朝河蘭、及川奈央ら有名女優の裏DVDから、モーニング娘。の盗撮映像や、加藤あいの温泉入浴映像など、盗撮モノも話題になった。
裏DVDにはAV女優が出演する場合もあるし(通常のアダルトビデオだと、だまされて出演する場合もある。しかし、発信元の米国などでもブッシュ政権の下に施行された2257法案などにより、アメリカ国内でもアダルトビデオ製作販売に関する規制が厳しくなっており、出演者の許諾書、年齢確認証明、運転免許証やパスポートなどの写真付き本人照明の提出登録などの手続きが必須となっており、違反した場合はFBIの調査が入り、摘発されたばあいは20年の禁固刑が科せられる。よって、従来の裏DVDのような手法はアメリカでは通用しなくなり、日本側で「騙し」による出演は撮影が可能でも、米国での販売はほぼ不可能になっている)、素人女性が出演することもある。
数年前までは、裏DVDに出演した女優が契約外のメーカーが動画を流すのは肖像権侵害であるとして、訴訟沙汰を起こすケースが多々あった。販売サイトが、某有名女優の無修正作品を無断で、裏DVDとして販売し、著作権侵害をした事件は東京スポーツなどのスポーツ紙を賑わしたほど有名である。その後は出演女優と直接交渉し、無修正ビデオへの出演を依頼することで、トラブルを避けるケースが多くなった。もともと裏DVDというのは契約内容が無修正動画をネットで公開するというものであるため、かなり高額なギャラを払わなければ女優は出演してくれないため、出演料が何倍にもなるケースもある。この場合では国際販売がほとんどである。
現在では販売サイトが、新たにプロダクション機能を持ち独自の作品を製作し、そのマーケットを海外に広げ、アメリカ国内やドイツ、スペイン、イタリアオーストラリアといったポルノ文化の盛んな地域で人気を博している。それらは、日本国内で売られるいわゆる粗悪な違法コピーである裏DVDと区別されている。現在では、多くのプロダクションが海外進出を目指して目まぐるしい競争を展開しており、日本のアダルト業界の海外進出、S級と呼ばれる超人気AV女優たちの海外に舞台を移しての活躍が目覚しくなっている。
[編集] 現在の主な作品
- Sky High
- Red Hot
- Kamikaze
- Queen8