西アフリカ・ポンド
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西アフリカ・ポンド(West African pound)は主に西アフリカのイギリス植民地、保護領、信託統治領で使用されていた通貨である。 UKポンドと等価であった。現在では全て他の通貨に置きかえられている。
[編集] 歴史
西アフリカ・ポンドは1907年にナイジェリア、ゴールド・コースト(現在のガーナ)、ガンビア、シエラレオネにて流通が開始された。1912年より西アフリカ通貨連盟(West African Currency Board)により発行される。1907年に、リベリアでもリベリア・ドルに替わって西アフリカ・ポンドが導入された。リベリアでは1943年にUSドルに切替られた。1916年、それまでドイツ領であった英領カメルーンにも西アフリカ・ポンドが導入された。
1958年から1968年の間に、新しく独立した国々において、別の通貨に置き換えられた。交換レートは次の通り。
国 | 年 | 新通貨 | 交換レート 対ポンド |
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ガーナ | 1958 | ガーナ・ポンド | 1 | |||
ナイジェリア | 1958 | ナイジェリア・ポンド | 1 | |||
英領カメルーン | 1961 | CFAフラン | 700 | |||
シエラレオネ | 1964 | レオン | 2 | |||
ガンビア | 1968 | ガンビア・ポンド | 1 |