試験放送
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試験放送(しけんほうそう)は、放送を行う実用化試験局の免許にもとづいておこなわれる放送。放送局が正式に開局する前に、放送機器等を調整する目的で行われる。
放送局の免許申請が受理され、正式に開局日が決定すると、割り当てられたチャンネルで大体開局の2・3ヶ月~半年程度前ぐらいから信号音やBGM、テレビ局の場合はカラーバーなどのテストパターンの音源・画像を放送し始めて、開局が近づくと実際の番組内容に則ったサービス放送に突入し本放送の開局に備える(そのときは「試験電波発射中」または「試験放送中」のテロップが常時挿入される)。
この試験放送では放送中に「この試験放送で音声や画像の不具合等の視聴(聴取)に関してのお問い合わせ・ご相談がありましたらお近くの電気店、若しくは放送局(連絡先電話番号)にお問い合わせください」というコメントを添えることがある。
本来は、あくまでも本放送に向けたテストの位置づけであるため、電波発射中の空中線電力や信号などが変更されることがあり、受信側の機器に過剰な負担や何らかの不可抗力が働き正常に動作しない可能性がある。そのため、これらの機器を売る側では試験放送の視聴を勧めるところは少ない。
本放送開始以降に設置される中継局からの試験電波の場合、すでに本放送を開始している地域に配慮して、随時「ただいま~テレビジョン中継局で~(周波数・出力)~で試験電波を発射中です」テロップを数秒間表示している。
地上デジタル放送の試験放送については従来のアナログ放送と併合マスターを使用する放送局はアナログ放送も深夜に試験放送状態になる場合がある(特に第3日曜日深夜)。
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