テストパターン (放送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テストパターンとは、テレビ放送の休止時間帯に流れる試験電波放送のことをいう。試験用のパターン信号としてはSMPTEカラーバー及びモノスコが使用される場合が多い。マニアの間では、「テスパタ」と略される場合がある。
[編集] 概要
テレビ放送では深夜から未明にかけての休止時間帯にカラーバー映像、モノスコ(Monoscope)と呼ばれるカメラ調整やテレビの画質調整用のテストパターン(蛇の目模様の同心円を中心に、上下左右に放射状に出ている線を撮影した映像。放送局名やチャンネル番号、コールサインが記載されていることも多い)を映し出し、それに合わせる形で信号音(1kHzのテストトーン)やレコード音楽を放送する。近年はお天気カメラやCSテレビ放送(日テレNEWS24やTBSニュースバードなど)のフィラーをテストパターン代わりに放送することがある。
また、最近までは北海道の道央圏以外の地域ではNTT中継回線のテストパターン(117の時報音声あり)が流れていたが、最近は北海道内民放各局とも全域で24時間放送化されていて、NTT中継回線のテストパターンは放送休止のときしか見かけなくなった。
テレビの24時間放送が行われる前の時代(1980年代頃まで)には、毎朝の放送開始30分位前からモノスコやカラーバーを映したテストパターンが放送され、テストパターン終了後に放送局名やチャンネル番号、コールサインをアナウンスするオープニングテーマ(代表例は日本テレビの「鳩の休日」やTBSの「ガラス棒」など)を流し、最初の番組が始まっていた。
現在は(NHK教育を例外として)放送休止が殆ど無くなり、これらのテストパターンを見る機会も同様に減ったが、一部放送局(TBSなど)では毎週日曜日の深夜~月曜日の未明時間帯に1~2時間ほど放送を休止しており、この間にテストパターンを発射する局もある。また、放送大学でも見ることができる(地上波、スカイパーフェクTVのどちらでも視聴可)。テレビ大阪ではテストパターン画面で音楽(クラシックなどではない)が現在でも放送開始前に流れている。
右図では、右下には「局ロゴ」や「放送局名」とともに「コールサイン」が表示される。
[編集] 関連項目
カテゴリ: テレビ番組に関するスタブ | ラジオ番組に関するスタブ | 試験放送