豆腐小僧
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豆腐小僧(とうふこぞう)は、日本の妖怪、或いは伝説上の生物。もともと江戸時代に数多く出版された怪談本や子供向けの講談本などに登場した妖怪であり、これらの本によって創作された妖怪という説が有力。この元となった伝承などが存在するのか、存在したとしても何処のものであるかは不明であるが、一説では九州南部あたりの口伝から来ているとも言われる。
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[編集] 容姿
[編集] 行動や特徴
- 豆腐小僧は雨の降る夕暮れに出没し、この妖怪の特徴である豆腐を持ち歩く。この後の行動派生に大別して2種類あり、
- 豆腐を持って歩み去るだけで、別に何をするわけでもない(無害型)
- 通りかかった人に豆腐の賞味を勧めるが、食べると体中にカビが生えてしまう(有害型)
- に概ね分かれる。後者は能動的に人間を誑かす狐狸の伝承を併せ持ったような怪談であるが、子供向けの滑稽本などに登場する豆腐小僧は多くが前者で、公道を通行するだけの、特に出現目的もないような扱われ方をしていることが多い。
[編集] エピソード
妖怪画家・漫画家の水木しげるの故郷、鳥取県境港市に所在する、水木の妖怪イラストを立体化したブロンズ像が多数設置された「水木しげるロード」にも、水木のイラストを原画とした豆腐小僧の像があるが、像の直近に豆腐屋がある。