越路犬
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越路犬(こえじけん、こえじいぬ)は、仙台犬の突然変異種である。
[編集] 特徴
- 毛が長く、エレガントな印象が強い。
- 目は大きく、立ち耳の後ろに絹のような肩まで伸びた長い飾り毛がある。
- 巻き尾で、日本スピッツのようにボリュームのある柔らかい飾り毛で覆われている。
- やや筋肉質だが、スマートな所は仙台犬と変わりなし。毛色は同じく白で、稀に白地に黒縞もいる。
- 性格は仙台犬よりも甘えん坊でもっと従順になっている。
[編集] 越路犬の軌跡
大正初期、仙台の越路という所で突然変異の長毛の仙台犬が2頭生まれた。飼い主の越路さんは喜んで、この犬を「越路犬」と名づけ、改良して増やしていった。鹿狩りの能力は仙台犬より優れていたので、「越路の麒麟児」と言う異名も持っていた。 しかしこちらも第二次世界大戦の最中、滅びてしまった。犬種として成り立ってまだ27年しか経っていなかった。
ちなみに、仙台の多くの人は、越路犬も仙台犬も知らない。 しかし、仙台市内には越路犬の血を引く和系犬が、仙台犬と同じくらい多くいる。 その和系犬は、仙台系の犬のように単色は少なくはないが、長い飾り毛がある。