身位
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身位(しんい)とは、身分や地位のことをいう。主に日本の皇族の身分及び地位を指す。
[編集] 日本の皇室における身位
日本の皇室において、皇族の身位とは、皇后、太皇太后、皇太后、皇太子、皇太子妃、皇太孫、皇太孫妃、親王、親王妃、内親王、王、王妃、女王をいう。
皇族身位令(明治43年皇室令第2号、皇室令及附属法令廃止ノ件(昭和22年皇室令第12号)により廃止)では、皇族はそれぞれの身位に応じ、叙勲任官を受けることとされていた。
皇后は大婚成立時に勲一等宝冠章(宝冠大綬章)、皇太子・皇太孫は成年時に大勲位菊花大綬章、皇太子妃・皇太孫妃は婚約成立時に勲一等宝冠章(宝冠大綬章)、親王は成年時に大勲位菊花大綬章、親王妃は婚約成立時に勲一等宝冠章(宝冠大綬章)、内親王は成年時に勲一等宝冠章(宝冠大綬章)、王は成年時に勲一等旭日桐花大綬章(桐花大綬章)、王妃は婚約成立時に勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)、女王は成年時に勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)を叙勲することとされた。
もっとも、皇族身位令の廃止後も、同令に準じて、皇族には叙勲されている。なお、今日では大勲位以外に勲等はない。