車両限界
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車両限界(しゃりょうげんかい)とは、鉄道において、車両断面の大きさの限界範囲をいう。
[編集] 概要
車両限界という用語は、鉄道に関する技術上の基準を定める省令(平成13年12月25日国土交通省令第151号)第64条にある。設定目的は、車両が線路上を安全に走行できるためにその幅、高さ等の数値を制限することである。具体的な数値は、その線路を走行する車両の構造や軌道構造によって異なり、鉄道事業者によっては路線ごとに異なる車両限界を設定することもある(JRの新幹線と在来線、東京メトロの銀座線と半蔵門線など)。
建造物等との衝突を避けるため、数値設定の際は特に建築限界との間隔を適正に定めることが重要となる。
[編集] 道路
道路において「車両限界」という用語はないが、車両制限令(昭和36年7月17日政令第265号)や道路運送車両の保安基準(昭和26年7月28日運輸省令第67号)において、車両の幅、高さ等の限界値を定めている。ただし、道路交通の安全性とともに道路構造保全も目的とした数値であり、鉄道の車両限界の概念とは若干相違している。
[編集] 関連項目
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