軽井沢ワールドトイミュージアム
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軽井沢ワールドトイミュージアム(かるいざわわーるどといみゅーじあむ)は長野県軽井沢町にある、おもちゃと模型の博物館である。2004年4月28日オープン。
1999年に閉館したロンドンおもちゃ・模型博物館が所有していた17~20世紀のアンティーク・トイコレクション約7000点がコレクションの母体となっている。運営していたゼネコンの藤田文化財団が経営難に伴い引き取り手を探していたところ玩具メーカーのバンダイが買い取り、修理・補修を行った約1000点を展示している。収蔵品の修理、鑑定、考証にはいずれも第一級のスタッフが担当し、運営を支える。展示品は世界有数のコレクションから選りすぐりの物で、中でも20世紀初頭に作られた炭鉱模型は圧巻で当時の炭鉱の様子が伝わってくる。以前はショウウインドウにトラクションエンジンが展示されていたが、現在では見る事ができない。
コレクションはすばらしいが、展示品は全体の収蔵品の数分の一でしかないが、一部の展示については定期的に入れ替えられている。
地下一階の展示室の蒸気機関模型の展示は我が国における産業革命と期を同じくするもので興味深い。しかし、軽井沢という場所柄故、魅力的な企画展があっても行けない場合があり、他の玩具関係の博物館と客の奪い合いになることを避ける為に配慮した結果かも知れないが、いずれも資料が第一級品のものばかりであるので、惜しまれる。また、全国主要都市で巡回展示も行われており、普段、アンティーク・トイに接することの少ない地方在住者にとっては有意義である。
2004年7月から9月に六本木ヒルズで開かれた企画展「スチームボーイ・19世紀ロンドン展」には、蒸気機関等の貴重な収蔵品が展示され注目を集めた。