辻堂海岸
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辻堂海岸(つじどうかいがん)は、神奈川県藤沢市辻堂地区の相模湾に面した砂浜。海水浴場がある。
近代以前には広大な砂丘が形成されており、江戸幕府の大砲試射場として使用され、その後は日本海軍の演習地となり、第二次世界大戦後はアメリカ軍に接収され、同軍の演習地となった。
茅ヶ崎沖にある烏帽子岩はアメリカ軍の砲撃目標となったため、その形が大きく崩れてしまった。
現在は、辻堂海岸沿いの国道134号線以北の砂丘地帯は造成され、神奈川県立辻堂海浜公園、辻堂団地、高砂小学校、浜見小学校、高浜中学校、白浜養護学校などとなっており、当時の面影は残っていない。
辻堂海岸より辻堂駅に向かう道である昭和通りは通称「サーファー通り」と呼ばれ、多くのサーファーショップが並ぶ通りとなっている。
海岸近くには13件のおでん屋が並ぶ湘南クッキングセンター、通称「おでんセンター」がある。今から40年程前の元祖おでんセンターは、江ノ島にあった屋台であった。しかし、昭和38年の、オリンピック開催に向けて、屋台は美観を損なうとされ、立ち退きを命じられた。そのため、屋台の人々は、同年にサーファー通りに移転し「湘南クッキングセンター」を立ち上げた。