近代化
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近代化(きんだいか)とは、社会が近代的な状態になること。近代社会の条件として、国民国家・民主主義・資本主義・合理主義などがあげられる。
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[編集] 西欧の近代化
- オランダ
ヨーロッパ経済の中心地として商業資本が栄えた。1602年に世界初の株式会社、東インド会社が成立した。
- イギリス
オランダと覇者を競ったが、産業資本が発達し、18世紀中頃に産業革命を成し遂げた。
- (スタブ)
[編集] 日本の近代化
明治以降、日本にとっての国家目標は西欧の文物・制度を導入し、不平等条約を改正して独立を保つことで、即ち近代化を意味した。開国直後の江戸時代末期に幕府や雄藩が取り組みを始め、明治政府の主導により近代化が進められた。江戸時代から継続する三井・三菱・住友などの商業資本を土台にしつつ、日清戦争期に軽工業を、日露戦争期に重化学工業を発達させた。非ヨーロッパ国として憲法を制定し、日露戦争に勝利したことで、列強の一つ(五大国)と呼ばれるようになった。しかし、原料の補給と商品の販売は植民地に依存せざるを得ず、第二次世界大戦終結までアジアへの侵出が行なわれた。第二次世界大戦によりいったんは日本の工業は壊滅したが、朝鮮戦争の軍需により復興の糸口を掴み、1960年代の高度経済成長期にアメリカに次ぐ経済大国となり、先進国入りを果たした。
[編集] 韓国の近代化
韓国の近代化は朴正熙が強引に推し進めた。日韓併合で、日本が朝鮮半島に資本主義を持ち込んでいたが、朝鮮戦争で壊滅させていた。1961年の5・16軍事クーデター当時の韓国では、GNPは現在のバングラデシュやエチオピアと同水準の80ドル程度だったが、農村復興(セマウル運動)を手始めに、かつらを中心とした軽工業を起こし、現代・三星・大宇などの財閥を育てた。資金はもっぱら日本を中心とした外国資本に依存した。1977年には乗用車の国産化に成功し、1979年の乗用車輸出開始、1988年のソウルオリンピック開催を通じて、1996年に先進国入りを果たした。近代化のきっかけは、1970年代後半の「ウォン安・ドル安・原油安」に支えられていた。
[編集] 近代化論
[編集] その他
20世紀後半に近代化を推し進めている国はNIESと呼ばれる。