迫撃弾
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迫撃弾(はくげきだん)とは、鉄パイプを砲身とし、その底部に発射薬及び砲弾に相当する鉄塊等を装填し、これを高角度に立てたものを数本束ねた簡易兵器。日本の左翼過激派が一時多用した。
人のいない空き家や盗難車のトランクに設置し、時限装置によって自動で発射される事が多い。 発射された砲弾は高角度の曲射弾道で弾着するが、精度は全く期待できないためピンポイントの目標を狙う事は不可能であり、また射程も短い為、目標とする一定の範囲の地域に弾着するように、その地域に隣接した場所に設置される。 砲弾は炸裂等の効果は持たないため、人間等に危害を及ぼすには直撃した場合のみである。人のいる場所、時間を避けて使用する場合が多かったせいか、実際に人的被害の報告はなく、嫌がらせ目的が主であったと思われる。
迫撃弾という呼称は、高角度の曲射弾道を持つ精度の悪い砲という意味で軍用の迫撃砲と類似しているためにマスメディアが作った造語である。本来なら発射する「砲」と発射される「砲弾」には別々の呼称が与えられるべきだが、「迫撃弾」とその「発射機」という区別も次第に失われ、両者を「迫撃弾」とする表記が一般的となった。警察は迫撃弾と呼ばず、「金属弾」と発表する。
この「迫撃弾」という言葉が一般化された結果、本来の「迫撃砲」「迫撃砲弾」まで「迫撃弾」と呼ばれる珍現象も起きている。たとえば、紛争地域の報道で本来は「迫撃砲で攻撃された」「迫撃砲弾が撃ち込まれた」と表現するべきところを「迫撃弾で攻撃された」「迫撃弾が撃ち込まれた」と何の疑問も持たずに表現するメディアが多い。
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