造形活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
造形活動とは、「異質のばらばらなものを組み合わせて、一つの秩序ある新しいものを作ること」である。幼稚園や保育園での活動の他に小学校の図画工作、中学校の美術の一部にも当てはまる。
目次 |
[編集] 造形活動のねらい
幼児が絵を描いたり、ものを作ったりする活動は、本能的な活動で、もちろん最初の段階では、きわめて表出にすぎないものであるが、しだいに自分の意思のままに表現できるように発達する。このような造形活動を通して、「創造力」や「人間らしい心」を育てていくことが、この活動のねらいである。
- 表出とは…心の吐き出し的行為であり、心の中が自然に表れている、いわゆる「あらわれ」である。
- 表現とは…心を意図的に外に表し、誰かに伝達しようとする行為であり、いわゆる「あらわし」である。
[編集] 参考文献
- 『幼児造形教育論-三系論を中心として-』建帛社 林健造 1987年10月 ISBN 978-4-7679-7027-1
- 『造形教育の探求 三系論を核にして』日本文教出版 林健造 1988年4月
- 『図工科造形活動を通しての教育』 東京教育大学附属小学校初等教育研究会 1975年
- 『造形活動における基礎的・基本的事項に関する調査研究―発達段階を踏まえた絵画・彫塑分野の指導法書 (1984年) 』
- 『総合的な力を培う造形活動―追究型・総合型の授業を創る』筑波大学附属小学校図画工作科研究部 初等教育研究会 1999年3月 ISBN 978-4-8293-0376-4
- 『保育の中の造形表現-豊かな感性を育てる実践と援助』林健造・岡田憼吾共著 サクラクレパス出版部 1992年6月 ISBN 978-4-87895-122-0