運輸通信省

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運輸通信省（うんゆつうしんしょう）は昭和期に存在した日本の中央省庁。

[編集] 来歴

1943年11月1日、戦時中の海陸輸送体制を総合的に所管する組織として、逓信省と鉄道省を統合し運輸通信省を設置した。他に、運輸通信省へは、内務省から港湾建設部門が、商工省からは倉庫関係部門が、文部省から中央気象台が合流した。

旧鉄道省が所管していた国有鉄道の運営、民営鉄道の監督などは運輸通信省鉄道総局が所掌し、旧逓信省が所管していた海運行政は運輸通信省海運総局が所掌した。旧逓信省の逓信事業（郵便・貯金・保険・電信・電話）は運輸通信省に外局として設置された通信院が所掌した。

構想としては将来は大東亜共栄圏全域の運輸通信行政を統括する構想も有していたが、現実に誕生した新省は、80万人の職員を抱えた超巨大官庁と化してしまい却って効率面での問題が浮上する事となった（現在の観念に例えるならば、JRとNTTと郵政公社の従業員が丸ごと1つの役所の職員として所属していると考えれば分かりやすいだろう）。

1945年5月19日、組織が巨大すぎるため、通信院を内閣所轄の逓信院として分離させたことにより、運輸通信省は運輸省に改組された。

[編集] 歴代の運輸通信大臣等

辞令のある再任は代として数え、辞令のない留任は数えない。
臨時代理は空位の場合のみ記載し、海外出張等の一時不在代理は記載しない。

運輸通信大臣（運輸通信省）
1	八田嘉明	東條内閣	1942年11月1日-1944年2月19日
2	五島慶太	東條内閣	1944年2月19日-1944年7月22日
3	前田米蔵	小磯内閣	1944年7月22日-1945年4月7日
4	豊田貞次郎	鈴木内閣	1945年4月7日-1945年4月9日軍需大臣兼任
5	小日山直登	鈴木内閣	1945年4月9日-1945年5月19日