都市設計
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都市設計(としせっけい、英語:Urban design)、都市デザイン、またはアーバンデザインとは、都市全体またはその一部の設計。都市計画よりも詳細であり、主に3次元空間を扱う。建築が外部構造と内部構造を設計するのに対し、都市設計では外部構造および建築間の公共空間を主な対象とする。
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[編集] 都市設計上の概念
[編集] 図と地
ゲシュタルト心理学上の概念である。多くの場合、地図をみるときには建築物を「図」、その他の街路などを「地」と認識する。良い都市では、街路などを「図」として認識できると言われている。
例えば通常、建物内にて生活を行っている際には建築物が「図」となるが、日曜日や祭りの時など、街路に人が集まることがある。このとき、街路が「図」となったと認識される。
[編集] ランドマーク
人がその地を歩く時などに目安にするもの。実際に見えていなくても、常に認識されているもの。
[編集] 多様性
その地を表すのに用いなければならない表現の数。多様性があるほうが活気があることが多い。ゾーニングなどにより単純化され、多様性を失った地は活気に欠けることが指摘されている。
[編集] エンクロージャー
閉じた公共空間。広場などで、三方または四方が建物で囲まれている空間。また、そこに至る道が少なかったり、空間の角が多いほど閉じた感覚が大きくなる。
[編集] 日本における取組み
[編集] 街並み景観
いわゆる景観三法(景観法、都市緑地法、屋外広告物法)により、建築物や屋外広告物のデザインを規制し、都市内の緑化を推進する。また、電線類地中化により、電線類の除去および街路のデザインを推進している。
[編集] 交通バリアフリー
高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律に基づき、道路や駅構内などの公共空間のデザインを規定している。