野川橋
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野川橋(のがわはし)は、宮城県仙台市青葉区にある橋で、広瀬川にかかり、仙台市道白沢熊ヶ根線を通す。長さ47.6メートル。
野川は江戸時代の広瀬川の別称で、広瀬川、大倉川、青下川合流点付近を指していう。転じてそのあたりの河原の地名にもなった。人家は野川の河原から数十メートル高い河岸段丘にあり、橋を渡るためには、北側でも南側でも坂を上り下りしなければならない。上流側右岸は断崖である。橋からは北西に熊ヶ根橋が見える。
野川橋は野川で広瀬川を渡す橋として、江戸時代からあった。そのころ川の水深は5尺、広さ17間あった。橋の橋長は20間(約36メートトル)、幅1間3尺(約2.7メートル)で、土橋であった。江戸時代から明治時代には、広瀬川沿いに東西に通じ仙台と山形を結ぶ作並街道が通っていた。特に北側の野川坂が急で、通行者が苦労した。後に自動車通行可能な屈曲した道がつけられた。
現在の橋は、1937年に完成した連続鈑桁橋である。1954年完成の熊ヶ根橋は、川の数十メートル上を坂なしに飛び越えるもので、野川橋の役割を奪った。