金井克子
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金井 克子(かない かつこ、1945年6月17日-)は日本のバレエダンサー、歌手。本名は足立 克子。
中国・天津生まれ、大阪府岸和田市出身。1953年、西野バレエ団に参加する。1962年8月、シェファード・シスターズのカバー曲「ハップスバーグ・セレナーデ」でレコードデビュー。1964年からNHK「歌のグランドショー」に出演し人気スターの仲間入りを果たす。1966年のNHK紅白歌合戦に「ラバース・コンチェルト」で初出場。西野バレエ団のメンバーである原田糸子と由美かおるもバックで参加していた。1973年3月21日発売の「他人の関係」がオリコンシングルチャートTOP10入り・公称100万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、日本レコード大賞の企画賞を受賞した。
デビュー以来40枚以上のシングルを発売してきたが、1982年8月25日発売の「愛さまざま」(テレビドラマ「赤い関係」の主題歌)を最後に、新曲の発売はない(2006年2月現在)。ちなみに1967年に発足したオリコンには、「他人の関係」を含む計6曲がオリコン・チャート入りを果たしている。
[編集] シングル(すべてE.P.盤)
発売年代順に掲載しています。 尚、「 」内は作品タイトルで、/の左側がA面、右側がB面を示す。 ( )内は発売年月日で、オリコン発足後についてはシングル週間チャート最高位をその右側に付記。
- 「ハップスバーグ・セレナーデ/涙の白鳥」(1962年8月)
※デビュー・シングル(コロムビアから)。A面はシェファード・シスターズをカヴァー。ベニ・シスターズとの競作。
- 「ヴァケーション/涙のハート(The Biggest Sin of All)」(1962年11月)
※A面はコニー・フランシスをカヴァー。コニー・フランシス、弘田三枝子、伊東ゆかり、青山ミチ、安村昌子との競 作で、弘田三枝子が圧勝。
- 「夜のデイト/遠い空の星」(1963年2月)
※A面は森山加代子との競作。
- 「恋はボサノバ/いちごの片想い」(1963年5月)
※A面は梓みちよとの競作。B面はナンシー・シナトラをカヴァー。梓みちよ、ベニ・シスターズとの競作。
- 「渚のデイト/(タイトル不明)」(1963年5月)
※A面はコニー・フランシスをカヴァー。コニー・フランシス、弘田三枝子、梓みちよ、小野ヒロ子、伊東ゆかり、 ザ・ピーナッツ、中尾ミエとの競作で、弘田三枝子が圧勝。
- 「恋のお月さま/タムレ第1番」(1963年9月)
※B面は小野ヒロ子との競作。
- 「沈んでしまいたい/ユーカリの湖」(1963年11月)
- 「見つめないで/星の降るよな夜でした」(1964年9月)
- 「ふたりで来る街/青い湖」(1965年3月)
- 「ノーチェ デ・東京/一日だけのプリンセス」(1965年5月)
※A面は第7回日本レコード大賞編曲賞(山屋清)受賞。
- 「恋のGTタイプ/いつまでも恋を」(1965年9月)
- 「踊るクンビア娘/赤いスカートのクンビア」(1965年10月)
- 「アデュー東京/好きになってもいゝの」(1966年3月)
- 「ボンソワール東京/忘れられたハイヒール」(1966年9月)
- 「青いドレス/呼べばよかった」(1967年3月)
- 「シエンプレ・アモール/東京フラメンコ」(1967年5月)
- 「小っちゃな恋の歌/ミニ・ミニ・ガール」(1967年8月)
※第17弾シングル。
- 「いつもほがらかに/エルは恋人」(1967年12月)
- 「恋人たちはいつも/ふたりの虹」(1968年3月、圏外)
- 「サマー・ラヴ/愛の花咲くとき」(1968年6月、圏外)
- 「恋のうちあけ/憎いあなた」(1968年8月1日#89)
- 「恋の神話/白いギター」(1969年2月1日、圏外-P51)
- 「甘えてみたい/ノー・モア・ラヴ」(1969年発売中止-P60)
- 「それでも地球は回っている/海辺の出来事」(1969年9月1日#89)
※CBSソニー移籍第1弾シングル。
- 「誰もそれを知らない/あれからのこと」(1970年4月、圏外)
- 「お別れにキスはしないで/予感」(1970年10月21日#82)
- 「今、恋が終る/恋は女のさだめ」(1971年3月1日、圏外)
- 「女王蜂/嘘は大好き」(1971年8月21日、圏外)
- 「恋人たちの橋/別れの朝」(1971年、圏外)
- 「エロスの朝/また逢う日がこわい」(1972年7月、圏外)
- 「他人の関係/蜜の誘惑」(1973年3月21日#7)
※A面は第15回日本レコード大賞企画賞受賞。TV(TBS系)「銀座ナイトナイト」今月の歌。TV-CM「全農・パールライス」ソング(1990年代前半)。TV-CM「日本電信電話・市内電話値下げ告知」ソング(1991年)。
- 「人間模様/粋に愛して」(1973年9月1日#52)
- 「波止場エレジー/あなたしだい」(1974年2月21日#65)
- 「まがり角の女/ああ無情」(1974年7月、圏外)
- 「三角関係/朝陽のように」(1975年1月、圏外)
- 「いくつのときかしら/おんなの勘」(1975年7月、圏外)
- 「ちいさな罪/花びらの化石」(1976年3月、圏外)
- 「遥かなる愛/愛の語らい」(1976年10月、圏外)
- 「ツートン カラー/きげんふきげん」(1977年6月、圏外)
- 「イエスタデイ・イエスタデイ/ひとりごと」(1977年10月1日、圏外)
※A面はジェーン・バーキンをカヴァー。
- 「ドリン・ドリン・ドリン/堕ちてゆく先」(1979年7月1日、圏外)
- 「愛さまざま/波止場エレジー」(1982年8月25日、圏外)
※事実上のラスト・シングル。B面は1974年2月21日発売(A面)と同音源。
[編集] アルバム(すべてL.P.盤)
発売年代順に掲載しています。
- 「女の意地」(1971年春発売)
※カヴァー/オリジナル
- 「他人の関係」(1973年発売)
- 「金井克子ヒット全曲集」(1974年11月1日発売)
- 「ベスト・オブ・ベスト」(1974年発売)
- 「ベストヒット(ヒット全曲集)」(1975年発売)
- 「まがり角の女●三角関係―金井克子の世界―」(1975年発売)
- 「まがり角の女・波止場エレジー~川口 真 ヒット曲集~」(1976年発売)
- 「金井克子ベスト・アルバム」(1977年11月1日発売)
- 「ザ・ベスト金井克子」(1979年11月1日発売)
[編集] その他
- 「ドレミファ音頭」
(北原謙二、アントニオ・コガ、谷由美子と共演。「昭和音頭(唄:村田英雄、都はるみ、大下八郎)」
のB面曲。1965年4月発売)
- 「キエン・セラ/チャ・チャ・チャ フラメンコ」(アントニオ・コガとの共演、1965年7月発売)
- 「金井克子のノーチェ・デ東京」
(1967年発売、ノーチェ・デ東京、アデュー東京、ボンソワール東京、シエンプレ・アモールの4曲入り)
- 「ガートルードの子守歌」(ミュージカル曲)