開田裕治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
開田 裕治(かいだ ゆうじ、1953年 - )は、兵庫県生まれのイラストレーター。「怪獣絵師」の異名を取る。京都市立芸術大学卒業。東京在住。
子どもの頃から怪獣映画、特撮映画が大好きで、美大在学中から怪獣映画を中心にした同人誌活動を開始。卒業後は東京に居を構え、ファン活動で得たコネクションからイラストレーターとしての仕事を得てプロデビュー。主に怪獣やロボット等のキャラクターイラストを雑誌、単行本、ポスター、プラモデルや映像ソフト、音楽ソフトのパッケージ等のために制作する。1995年公開の『ガメラ 大怪獣空中決戦』に衝撃を受けて同人誌熱が再燃。以降、コミックマーケットにサークル「ガメラが来た」で参加し、同人誌「特撮が来た」を主宰。現在に至る。
ただし、第一期ウルトラシリーズや昭和ゴジラシリーズ、平成ガメラシリーズ贔屓な為か平成ゴジラ及び第二期以降のウルトラシリーズ(特にタロウ、グレート)や仮面ライダーなどのイラストにおいては考証不足や仕事が雑と批判もある。
目次 |
[編集] 主な仕事
- ガンダムシリーズのプラモデルパッケージ、約100点を制作。
- ウルトラシリーズなどの特撮作品の映像ソフトパッケージ、百数十点を制作。
- 東京国際ファンタスティック映画祭ポスター制作(第4回、第15回)。
- 雑誌「宇宙船」表紙イラストを創刊号から8年間担当。
- 劇団☆新感線『ゴローにおまかせ3』ポスターイラスト制作。
[編集] 主な作品展
- 1986,1988年 グループ展「ファンタシックス展」
- 1996年3月 近鉄上本町店「怪獣画廊 開田裕治展」(8月 東急東横店、筑波西武)
- 1997年1月 ギャラリーGoFa開幕記念「ファンタスティックアート・開田裕治展」
- 1997年夏 川崎市市民ミュージアム「怪獣ミュージアム 開田裕治の世界展」
- 怪獣画、ロボットイラストレーションなど全仕事を網羅、NHK「日曜美術館」にて紹介された。
- 1998年4月 石神の丘美術館「怪獣画廊展」
- 1998年10月 小田原ダイドープラザ「怪獣アートの世界 開田裕治展」
- 1999年2月 滋賀県立近代美術館「現代空想絵師展」
- 1999年夏 足柄SA 足柄ホール「怪獣回廊展」
- 2000年4月 ギャラリー ロイヤル サロン ギンザ「BEAST展」(レオ澤鬼、村田らむとの共催)
- 2000年8月 名古屋セントラルギャラリー「怪獣ギャラリー 開田裕治展」
- 2001年8月 ギャラリー ロイヤル サロン ギンザ「FANTA X(ファンタテン)」(グループ展)
- 2001年11月 ギャラリ-GoFa「ウルトラQ画集発売記念 怪獣アートの世界 開田裕治展」
- 2004年9月 神戸ファッション美術館「Gの原点と進化展」
- 2005年4月 青山、名古屋、宮城、大阪、秋葉原の全国5会場「ボックスアートの巨星展 2005」
- 2005年8月 東京ジオサイトプロジェクト4「開田裕治作品展」
- 2007年2月 金沢21世紀美術館「怪獣と20世紀の夢 開田裕治展~21世紀につなぐ幻想とロマンの系譜~」
[編集] 作品集
- 怪獣戯画 (バンダイ) 1989年 ISBN 4891890487
- メガニクス (バンダイ) 1990年 ISBN 4891890959
- ワークス (バンダイ) 1992年 ISBN 4891891920
- 怪獣画廊 (メディアワークス) 1995年 ISBN 4073030485
- 怪獣年代記・クロニクルス (CD-ROM 作品集 バンダイビジュアル) 1996年
- ウルトラマンジェネレーション (モビーディック) 1999年 ISBN 4944190042
- ウルトラQ 開田裕治画集 (角川書店) 2001年 ISBN 4048533878
[編集] 外部リンク
開田無法地帯(公式サイト)
カテゴリ: 日本のイラストレーター | 1953年生 | 兵庫県出身の人物 | 人物関連のサブスタブ項目