間瀬正明
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間瀬 正明（ませ まさあき、寛永19年（1642年）-元禄16年2月4日（1703年3月20日））は赤穂浪士四十七士の一人。通称は久大夫または久太夫(きゅうだゆう)。また間瀬の呼び方は一説に｢まなせ｣。
寛永19年(1642年)に赤穂浅野家臣間瀬権大夫の長男として誕生。母は浅野家家臣多川九左衛門の娘。正保2年に父が隠居したため家督相続。赤穂藩では200石の藩大目付(役料10石)。刈部弥次郎の娘を妻に迎え、その間に間瀬孫九郎正辰と間瀬定八正岑を儲けた。 元禄14年(1701年)3月14日に主君浅野長矩が吉良上野介に刃傷に及んだ際には赤穂にいた。4月18日には収城目付荒木政羽らの城検分の案内をしている。大石内蔵助に神文血判を提出して赤穂藩の飛び領の加東郡の本徳寺領へ移った。老齢ながら忠義の心は厚く、大石内蔵助にたびたび決起を迫った。元禄15年(1702年)8月には一族の多川九左衛門が脱盟しているが、間瀬親子は残った。9月には息子の間瀬孫九郎が江戸へ下向し、10月には久大夫も江戸下向した。三橋浄貞と称して新麹町四丁目の中村勘助の借家に入った。三橋は祖父の苗字であった。
吉良上野介の首をあげたあとは熊本藩主細川綱利の屋敷へ預けられた。元禄16年(1703年)2月4日に細川家家臣本庄喜助の介錯で切腹した。享年29。主君浅野内匠頭と同じ高輪泉岳寺に葬られた。法名は刃誉道剣信士。
なお次男の間瀬定八は幼いため討ち入りには加わらなかったが、父や兄の切腹後、一族連座して伊豆大島へ流された。その後、伊豆大島へ流された赤穂浪士の遺児(間瀬定八のほか、吉田伝内・中村忠三郎・村松政右衛門)は、瑤泉院(浅野内匠頭正室)の赦免運動などが功を奏して、宝永3年(1706年)8月に赦免されたが、定八だけはそれを目前にして大島で死去している。
