隠れ切支丹鏡
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隠れキリシタン鏡(かくれきりしたんきょう)は、魔鏡の技術によってキリスト像を内部に隠した銅鏡である。隠れキリシタンが弾圧を避けてキリスト像を信仰するために、これを隠し持った。
光を反射させることによって、内部に隠されたキリスト像をスクリーンに投影することができる。一例として福岡の西南学院大学神学部にも保存されているものがある。これは京都市北区に住む日系米人の宣教師、正木トム友樹が昭和30年代の初め、清水寺門前の古道具屋で買い、同大学に寄贈したもので、直径は21センチ。X線照射で浮かび上がった十字架を背負ったキリスト像は、先に奈良国立博物館でX線撮影した神奈川県大磯町、エリザベス・サンダース・ホーム所有の鏡とぴったり重なり合い、同型鏡と断定された。