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青の騎士ベルゼルガ物語 - Wikipedia

青の騎士ベルゼルガ物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
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青の騎士ベルゼルガ物語』(あおのきしベルゼルガものがたり、または ブルーナイト ベルゼルガものがたり)は、はままさのり作のライトノベル装甲騎兵ボトムズの外伝的作品で、『青騎士』や『青ベル』の略称で呼ばれる。全4巻にて完結。

目次

[編集] 解説

ストーリーは、主人公ケイン・マクドガルがかつての戦友であり恩人でもある人物の仇を追う《黒き炎編》と、『ボトムズ』の舞台であるアストラギウス銀河全体をも巻き込む陰謀にケインが立ち向かう《メルキア騎士団計画編》からなる。《黒き炎編》はケインの一人称で、《メルキア騎士団計画編》は三人称で書かれている。

テレビアニメ装甲騎兵ボトムズ』の世界観に基づいて書かれているが、巻を重ねるごとに設定やメカデザインが『ボトムズ』の作品世界から逸脱していくため、批判的な『ボトムズ』ファンも少なくない。

[編集] 経緯

『青の騎士ベルゼルガ物語』は、まずタカラ発行のホビー誌『デュアルマガジン』の第10号(1984年9月発行)から第12号(1985年3月発行)に掲載された。放映終了後も人気の衰えない『ボトムズ』のオリジナルストーリーを、という企画に端を発している。

その際に『ボトムズ』独特の要素であるバトリングをストーリーの主軸にすること、主人公の乗るアーマードトルーパー(以下AT)をベルゼルガにすることが決められた。このストーリー展開は『ボトムズ』の監督を務めた高橋良輔がシリーズを開始する前に構想していたものと似たものであったようである。

シリーズ完結巻である『絶叫の騎士』(新装版)のあとがきによれば、この連載においては当時フリーの編集者であった、はままさのり本人が編集・イラスト発注・執筆といったすべての作業を行っていたという。しかし、掲載誌が連載3回目で休刊となることが決まり、第3回でストーリーは急展開の末に完結を強いられることとなった。

ここで「このまま終わらせるのは惜しい」との声が企画サイドから上がり、『青の騎士』はデュアルマガジンでの連載を下敷きにした書き下ろし作品がソノラマ文庫から上梓されることが決まった。当初は《黒き炎編》の全2巻で終了する予定であったが、好評を受けて続編である《メルキア騎士団計画編》が書かれ、全4巻での完結となった。

[編集] スタッフ

本作は小説であるが、企画元が模型メーカーの情報誌であったことから、執筆者のはままさのり以外にもスタッフが存在する。

  • 企画・制作:伸童舎
  • 原案:勝又諄
  • イラスト:幡池裕行
  • デザイン協力:藤田一己
  • レイアウト:椎葉光男
  • ディレクター:千葉暁
  • 制作進行:清水章一
  • プロデューサー:野崎欣宏

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 物語

アストラギウス銀河を二分した百年戦争が終結し、元ATパイロットであるケイン・マクドガルは惑星メルキアに帰還した。戦う事しか知らない彼はある揉め事がきっかけで再会したクエント人傭兵シャ・バックに導かれ、バトリングの世界に足を踏み入れる。バトリングの腕も上がり負け知らずとなっていたある日、ケインとシャ・バックは謎の黒いATシャドウ・フレア(黒き炎)の挑戦を受け敗北。その戦いの中、シャ・バックは無残に殺害されてしまう。ケインは復讐を誓い、シャ・バックの形見であるATベルゼルガを駆って街から街へ放浪し、バトリングで賞金と情報を得ながらシャドウ・フレアを追う。いつしかケインは、青く染められた騎士の様な意匠を持つベルゼルガになぞらえられた「青の騎士」の異名で呼ばれる様になっていく。ベルゼルガを駆って戦いを続ける日々の中で、宿敵シャドウ・フレアの居場所を突き止めるケイン。しかしシャドウ・フレアはアストラギウス銀河の支配者の座を狙う存在であり、ケインも巨大な陰謀に遭遇しこれと戦う事になっていく。

[編集] 主な登場人物

  • ケイン・マクドガル
    元メルキア軍のATパイロットで、「青の騎士」のリングネームを持つバトリング選手。親友シャ・バックの形見であるベルゼルガを駆り、彼を殺したシャドウ・フレアを追って、街から街を渡り歩く。シャドウ・フレアを追う戦いの中で、旧劣等種(ベルゼルガ)として覚醒してゆく。ベルゼルガに乗るまでのリングネーム「屍(デッド・ボディ)ケイン」は、シャ・バックと出会ったかつての所属部隊「屍隊」に由来する。バトリングで破壊したATは200とも300とも噂されるが、風聞に過ぎない。
    戦いの中シャドウ・フレアが発する異様な力で肉体に異常が生じ、さらにはラスト・バタリオンの開発した血友弾により出血が止まらなくなる致命的ダメージを背負いながら戦う事となる。しかしそれらの障害を計り知れないほどの気力とロニー・シャトレの献身的な協力で、そして自らの中に目覚めた旧劣等種の本能=破壊衝動をあえて活かす事で克服。シャドウ・フレアとの戦いで失われたパイルバンカーの代わりをムディ・ロッコルより手に入れ、愛機ベルゼルガBTSをシャドウ・フレアと対等に渡り合えるほどに強化する事にも成功する。
    シャドウ・フレアとの最終決戦の後、ミーマ・センクァターから「貴様には戦場しかない」という言葉と共にM級FX-ATゼルベリオスと別人のデータが記された認識票を渡されるが、その時点ではもう戦場に身を置こうと考えてはいなかった。しかし戦いの中で離れ離れになったロニーを探すため、認識票にあったクローマ・ツェンダーの名でメルキアを彷徨していたケインは謎の新型ATウォリアー・ワン(W-1)と遭遇する。W-1と軍に執拗なまでの追撃を受ける中、ついにロニーを見つけたケインだったがその直後に軍に捕らえられW-1の秘密や己との因縁、そして「メルキア騎士団計画」の脅威を知らされる。そしてロニーの死で「メルキア騎士団計画」の狂気を悟ったケインは再び戦う事を決意するのだった。以後ケインは取り戻したゼルベリオスを駆って、「メルキア騎士団計画」の首謀者であるロリンザーの行方を探りながらメルキア軍の拠点を襲撃して次々と壊滅に追い込み、同時に軍に捕らえられた同族=旧劣等種をも助け出していく。
    旧劣等種(ベルゼルガ)の本能ゆえか絶望的な状況でも生きること、敵を倒すことへの執念を失わなかった。ロリンザーの忠臣ゾクサーネンの操るゼルベリオスとの戦闘では爪先を踏みつぶされ殺されそうになるも、自ら脛部を撃ち砕いてその危機から逃れたが代償として右膝から下を失う事となる。そしてレグジオネータとの最初の遭遇で左目と左手首をも失い、ゼルベリオスをも破壊されてしまう。さらにはW-1の大部隊との戦闘中、言語中枢にまで異常をきたしてしまう。
  • ロニー・シャトレ
    バララント生まれの少女。ケインが収容所から脱走する際、強奪した密輸船に人買いの「商品」として乗せられていた。
    密輸船から脱出した後は、アグの街で「ファニー・デビル(陽気な悪魔)」のリングネームを持つバトリング選手として活躍し、コバーンの事務所でケインと再会。ケインと行動を共にする中で、次第にケインに好意を持つようになる。
    心を通わせることによってケインにとって重要な存在になるが、後に軍に捕らえられ旧劣等種としての遺伝子を持つことが判明したために理不尽にも殺害されてしまう。
  • シャ・バック
    クエント人。ケインの愛機ベルゼルガの最初のオーナー。百年戦争時にはクエント人傭兵としてギルガメス軍に従軍していた。傭兵契約が終了すればクエント星へ帰還するクエント人の慣わしには従わず、終戦後バトリング選手として活躍。その中でケインと出会い彼にバトリングを始めるように勧め、一流のバトリング選手に育て上げてゆく。シャドウ・フレアに挑まれたリアルバトルで死亡し、その事がケインをしてシャドウ・フレアへの復讐に走らせるきっかけとなる。
    実は融機人であり、それ故に機械文明と隔絶した道を歩んできたクエントに帰還する事ができなかった。しかしクリスら融機人のグループに恭順する事も拒否したため、最終的にはバトリングを利用して処刑される事となった。
  • クリス・カーツ
    「シャドウ・フレア」のリングネームを持つバトリング選手。しかしその正体は融機人と呼ばれる自らを改造した異能者達によって結成された異能結社「ラスト・バタリオン」の総帥である。融機人によるアストラギウス銀河の支配を目論んでおり、バトリングに関わっているのも実戦データの収集が目的であった。
    元々はメルキア軍人で、古よりアストラギウス銀河を支配してきたワイズマンへの攻撃部隊として設立された「屍隊」でシャ・バックと共にワイズマンの宇宙船強襲作戦に参加。しかし作戦は事前にワイズマンに察知されていて、情報操作によって宇宙を放浪していた融機人グループの宇宙船を攻撃する様仕向けられてしまう。ここでの同胞を虐殺した体験が封印されていた融機人としての記憶を覚醒させ、彼をアストラギウス支配の野望へと走らせる事となる。なお、この作戦の後「屍隊」は通常の作戦部隊として再編され、それ以降にケインが配属されてくる事となる。
  • ネイル・コバーン
    アグの街のマッチメーカー。ロニーにお人好しと呼ばれるくらい人がよく、何かとケインをはじめバトリング選手に世話を焼く。自身もかつてはバトリング選手をしており、自分のガレージに現役時代の愛機クレバーキャメルを所持している。
  • ミーマ・センクァター
    流れ者のマッチメーカーを自称しているが、その正体はギルガメス軍の情報将校(初登場時の階級は中佐、ギ・グロリーの戦闘に於いて特進し『K'』以降は少将)。次期主力AT「FX(フェックス)」の開発責任者でもあり、バトリングを利用して新型機のテストをしていた。ケインに興味を抱き、彼の復讐行に必要以上に協力していく。
    FXをはじめとする次世代AT開発の中でW-1やレグジオネーターの存在とそれにまつわる真実を知ったミーマは、FXに続く新型ATの開発という口実でレグジオネーターとW-1に対抗するためFX技術を導入した新型ATの開発を進める。その後艦隊を率いてバララントへの出征を命ぜられたミーマは開発中だった新型ATを全て持ってメルキアを離れ、以後忠実な部下と共に軍を離反。開発途中だったテスタロッサの仕上げを進めさせつつバララントの支配星域へと向かい、同時にメルキアへ降りた部下にはケインの捜索を命じていた。
  • ケヴェック・ヴォクトン
    アグの街の第3階層でケインが出会ったATパイロット。ミーマの部下で、その正体はミーマの弟、イーマ・センクァターである。新型ATライジングトータスとシャドウ・フレアに関するデータディスクをケインに託すが、自身はその直後に行われたリアルバトルで死亡する。
  • オウラ・ニガッダ
    シャドウ・フレアの手先で、「ダークオックス」のリングネームを持つバトリング選手。機体の各所に様々な隠し武器を仕込んだ黒いストロングバックスを駆る。反則技が得意だが、AT乗りとしても一流でシャドウ・フレアがバトリングを行う時のパートナーを務めている。ケイン&シャ・バック組とのリアルバトルでシャ・バックの死の一因を作った人物で、シャドウ・フレア共々ケインに仇として付け狙われた。
  • ラドルフ・ディスコーマ
    シャドウ・フレアの手先として行動する元レッドショルダー隊員。実力者を選んで対戦し、その対戦した相手は後日シャドウ・フレアとの対戦を申し込まれて必ず死亡するために、「デス・メッセンジャー(死の伝令)」と呼ばれている。ケインと対戦した際、ロニーの乱入でバトリングが無効試合になった事を根に持ち、ケインとの決着に拘るようになる。その為、ケインの命を狙うクリスに反逆し、ケインと手を組むが、最後はクリスの手で殺されてしまう。バトリングではレッドショルダー仕様のスコープドッグに搭乗する。
  • フィル・コム
    コボトの街の女マッチメーカーで、ケインとシャ・バックのかつてのマネージャーであった。融機人であり、異能結社からシャ・バック殺害の命令を受けていた。ボウの街で、ケインと再会するが、異能結社との戦いに巻き込まれたロニーを守って死亡する。
  • ムディ・ロッコル
    ボウの街のクエント人のバトリング選手。クエント人傭兵の中でも歴戦の強者であった。愛機はグレーベルゼルガ。ケインの中にある旧劣等種の因子の存在を見抜いた。シャドウ・フレアとの戦いの中でパイルバンカーを失ったケインがそれを賭けて挑んだ相手。
  • ネブロウ・S・ロリンザー
    メルキア軍大将にして、ギルガメス連合軍の中心的人物。さほど大柄ではないがその体躯から発せられる雰囲気は他者を圧倒するほどで、一介の戦車兵からAT開発に携わり、時には自らATに乗って戦場で功績を上げてきたという経歴も相まってメルキア軍の兵士たちに頼もしさを感じさせる存在である。しかしその精神は全てのATの元となった謎のマシン・レグジオネーターに支配されており、レグジオネーターの傀儡として「メルキア騎士団計画」を秘密裏に遂行していく。その顔に残る大きな傷跡は、レグジオネーターを操った際に生じたもの。3機存在するゼルベリオスのうちの1機を愛機とする。
    実はケインと同様に旧劣等種の因子を持っており、その肉体的資質がレグジオネーターの求める存在に近かったため傀儡として選ばれている。そしてロリンザーはレグジオネーターの目論見通りにATという兵器を表舞台へと登場させ、それを発展させていく。つまりアストラギウス戦史にて特筆されるべき事項であろうATの出現すらも、少なくともレグジオネーターとその操り人形たるロリンザーにとっては「メルキア騎士団計画」の前準備の一つに過ぎなかったという事になる。
  • K'(ケイダッシュ)
    W-1の生体コンピュータより生み出されたケインのクローンで、「メルキア騎士団計画」の中核を担う存在。レグジオネーターが自らに適合する肉体を持つ人間として「作らせた」。外見はケインに酷似している。
    W-1の生体コンピュータは人間を産む機能を備えているが通常は赤子の状態で産み出すのに対し、K'はその肉体が成人のレベルになるまで生体コンピュータ内で育成されてから産まれ出た(そのためK'を産み落とした生体コンピュータは、直後に機能を停止している)。その段階ですでに言語を解し喋る事ができた上、敵であるケインやレグジオネーターについてなど最低限の必要な情報は知っていた様子である事から察するに、W-1の胎内である程度の教育がなされていたと思われる。
    ケインと同じ遺伝子情報を持っているため旧劣等種と同様の強靭な肉体と生命力を有しているが、余計な知識や肉体的鍛錬は施されていない(また一切の欠陥も持たない)真っ更な状態。レグジオネータが求めたのはまさにこの状態の人間である。産まれて直ぐにレグジオネーターを操りこなし、自らの誕生に与したキーマ・センクァターを乗っていたカラミティドッグ・グリーンバージョンごと葬り去る。その後もレグジオネーターとの同調は進み、ケインと初めて対峙した時にはゼルベリオスを破壊したばかりか左目を失明させ、ケインが逃走する最中には左手首をも奪い去った。
  • レトラ・トライブ
    ケインが救い出した旧劣等種を匿う、掴みどころのない雰囲気を持つ老人。顔にロリンザーと同様の大きな傷跡がある。ATには乗らず、旧式の戦車を愛用する。
    実はATが出現する以前にメルキア軍の戦車兵として名を馳せた男である。かつてはロリンザーの無二の親友であり、共に発掘されたレグジオネーターのテストパイロットに選ばれていた。しかしトライブは旧劣等種ではなかったため、レグジオネーターの意思を遂行する存在とはなりえなかった。これがきっかけでロリンザーと袂を分かち、軍からも姿を消す。
    軍が旧劣等種狩りを始めた頃から独自に行動を開始し、ロリンザーの陰謀を知ったミーマとも連絡を取り合っていた。
  • ギー・ゾクサーネン
    ロリンザーの懐刀として政敵の暗殺や旧劣等種の抹殺を自ら執り行うメルキア軍人。逆立てた髪やギョロリとした血走った眼といった外見的特徴から、その内側に抱えた狂気が見え隠れしている。ロリンザーに心酔しており、旧劣等種ではないにも関わらず最終段階に入った「メルキア騎士団計画」を仕上げに導くべく暗躍する。
    ゼルベリオスの同型機を操ってケインを追い詰めたばかりかその右足を奪った事、また「マシン・マキシマム構想」(後述)によって設計されたゼルベリオスを何ら苦する事無く扱っていた事から察するに、因子こそ持たないものの肉体的・戦闘能力的には旧劣等種に近い存在だったとも考えられる。
    ケインとの戦いでは偶然発見されたインサニティ・ホースで逆襲に転じられて機体を破壊されるが、ATの機能が失われると今度は自らの手でAT用ヘビーマシンガンのトリガーを引いて抵抗を試み、最期までケインを討つ事を諦めなかった。
  • キーマ・センクァター
    ミーマ・センクァターの兄で、メルキア軍情報部中佐(つまりセンクァター兄弟は全員情報部員)。ロリンザーに忠誠を誓い「メルキア騎士団計画」遂行に当たっていたが、それを知ったミーマに自白剤を飲まされ「メルキア騎士団計画」について全て喋ってしまっていた。これによりミーマは艦隊を率いてバララントに向かったと見せ掛け、実際には軍の指揮系統より逸脱し独自の行動を開始した。
    W-1より誕生したK'をロリンザーの下へ連れ帰った直後にこの件をゾクサーネンに咎められ、カラミティドッグ グリーンバージョンで謎のATと戦う事を要求された結果なす術もなく殺される。その謎のATとはレグジオネーターに他ならず、操っていたのは皮肉にも自らが誕生に携わったK'だった。
  • ファビ・ミナルディ
    バララントのAT乗りで、バララントの数少ない生き残り。再戦後の壮絶を極めた戦いの中生き残った事からも分かる通り、操縦の腕はかなりのもの。彼もまた旧劣等種の因子を持った人間である。
    「メルキア騎士団計画」の発動で母星を失うがミーマの率いる艦隊に救出される。当初はミーマの「(「メルキア騎士団計画」によって)人の住める星はなくなった」という言葉を信用しなかったが、直後にW-1をコアとした人狩りのための戦艦・トレーザーハンターとミーマの部下との交戦やW-1の正体を見せ付けられ、以後ミーマに協力してメルキアへと向かう。彼の愛機グラバールはテスタロッサの最終仕上げの参考にされたようである(グラバールとテスタロッサの、ジェネレーターとアクチュエーターによる動作をメインとした設計は奇遇にも全く同一のコンセプトである)。
    メルキアではキューブ探索に向かたケインやミーマにテスタロッサを届けるが、彼ほどのAT乗りをしても乗りこなす事はできず負傷してしまう。その後最終決戦には破損していたグラバールを修理して参戦。
  • ヴィスコ・ヤンセン
    ケインがギ・グロリーの戦闘の後メルキアに帰って来た揚陸艇の中からゼルベリオスを盗み、青の騎士を名乗りバトリングをしていた。ボウの街でメルキア軍に捕まり血液検査をされ、旧劣等種の因子が有る事が判明したため、ロニーと共に処刑される。
  • ディーロ・サンジアーノ
    ミーマの部下で、生粋のメカニックマンである。試作型のライジングトータスから全てのFX-ATを開発テストし最後にケインにテスタロッサを渡す大役を果たし死亡。

[編集] 主な登場メカ

[編集] 黒き炎編

  • ベルゼルガ(ブルーナイト)(ATH-Q63-BTS)
    クエント人である前オーナーのシャ・バックが使用していたヘビィ級AT。
    シャドウ・フレアとのリアルバトルにおいて搭乗者であるシャ・バックが殺害され、残された機体をケインが引き継いだ。
    数次にわたる改修を施されたため、時期によって外観に多少の相違がある。特にシャドウ・フレアとの戦いで大破した際に修理・改修された際はジェットローラーダッシュと次期主力AT用のパーツFX-MC等を使用したことで大幅にパワーアップしており、名称も「ベルセルガBTS2(スーパーエクスキュージョン)」に変更されている。
  • シャドウ・フレア(黒き炎)
    ラスト・バタリオンを率いるクリス・カーツの搭乗する謎の多いAT。
    バララント軍の新型AT。リアルバトルを利用してのテスト及びデータ収集を行っていた。
    左手にアイアンクローを装備している。
    デュアルマガジン版ではストライクドッグのプロトタイプという位地づけで外観も類似点が多かったが、小説版での設定画においてはまったくの新型機という扱いで、形状もドッグ系とはだいぶ違うものになっていた。
  • ダークオックス(ストロングバックス)(ATM-09-STC)
    バトリングにおいてクリス・カーツ操るシャドウ・フレアのパートナーをつとめるオウラ・ニガッダの搭乗するAT。
    機体の各所に、相手の動きを封じるためのワイヤーや杭など、本来のバトリングであれば反則になる隠し武器を搭載している。
    パイロットの技量と相まってリアルバトルにおいて実力者たちを血祭りにあげていった。
    「ダークオックス」という機体名称は本編中では登場せず、ホビージャパン刊行のムック(別項参照)で命名されたものである。
  • グレーベルゼルガ(ATH-Q60)
    クエント人のムディ・ロッコル所有のヘビィ級AT。
    ロッコルは旧劣等種として顕在化してきたケイン(青の騎士)を捜し求めて同じくバトリングの世界に身を置いていたのであり、自分のベルゼルガに似た青い機体を選んでは対戦していた。
    シャドウ・フレアとの一戦でパイルバンカーを失ったケインがロッコルの噂を聞きつけ、同装備を譲り受けようと接触を試みる。
    ケインとの試合中に乱入してきたシャドウ・フレア配下のATに機体を破壊されたロッコルは、自機のパイルバンカーをケインに譲り渡し絶命する。
    リングネームでもある「グレー」は機体の地金をむき出しにした外見からきている。
  • デス・メッセンジャー(スコープドッグ)(ATM-09-STCBS)
    レッドショルダーに所属していたラドルフ・ディスコーマの搭乗する機体。
    背部に搭載したミッションパックは、ミサイルポッドなどの追加武装の火気管制の用途以外にも、シャドウ・フレアの過去の対戦データなどが全て記録されている。
    元レッドショルダー隊員であったことを誇示するためか、右肩を赤く染めている。
    *基本的にはアニメ本編に登場したスコープドッグと同じタイプであるが、本作のデザイン協力を行った藤田一己によるリファイン仕様である(脚部が元デザインの形状はそのままに、エッジの立った当時の藤田特有のラインで描かれており、後に登場するFXシリーズのパーツによってリファインされたスコープドッグ「ノーマルドッグ」も同じデザインで描かれている)。
  • ファニー・デビル(ファッティー)(BATM-03BTS)
    密輸船からロニーが脱出する際に使用したファッティーを、アグの街でバトリング仕様に改造したもの。
    密輸船が軍に攻撃を受け脱出する際、ケインはロニーを格納庫に放置されていたファッティーに乗せて陽動として利用したのだが、彼女は何とか逃れることに成功した。
    バトリングで生計を立ててゆくためにこの時の機体を改造し、本来は宇宙戦用のファッティーには搭載されていないアームパンチ機構やグライディングホイールを付加している。
  • ホイールドッグ(ATM-09-SC)
    軍警察の警官が使用するドッグ系AT。本作ではアグ以外の街でもこのタイプのATが配備されている。
    スコープドッグベースの頭頂部などにパトランプ、専用のシールドなどを追加したような外観。
    棍棒にへビィマシンガンを組み合わせたような武器を装備する。
    本来のトリガーを引くとサイレンが鳴るなど、通常のドッグ系とはいささか操縦関連の取り扱いが異なる。
  • ライジングトータス(ATH-14-BTS)
    トータス系の改造機と思われる意匠をしており、「退役をせまられたエンジニアチームが首をかけてチューンしたという逸話を持っている」とも言われるが、その実はミーマ・センクァター中佐指揮の元でバトリングを利用してのテストを行っていた新型の機体。仮称は、ATH-16
    この機体でのテストデータなどが次期主力AT・FXシリーズへフィードバックされていたようである。
  • オクトバ(CATM-08)
    百年戦争停戦の8年前に消滅したクロア星で独自に開発されたAT。
    宇宙戦を主眼に入れた仕様のため機動性を売りにした機体。
    開発国(星)が失われ機体自体が希少化している上に、残存した機体も補修が必要な際はメルキア製ATなどの部品により賄われているため、オリジナルの形状とは言えないようである。

[編集] メルキア騎士団計画編

[編集] ギルガメス軍

FXシリーズ
FXシリーズとはギルガメス軍次期主力AT開発計画の根幹となる「マン・マキシマム構想(搭乗者優先の設計思想)」の元に開発された機種の総称であり、テクノロジーの大半は従来存在したAT技術の応用だが、コンピュータと人間を繋ぐフル・シンクロ・システム(以下FSSと略す)を導入することで、搭乗者の望む動作を忠実に再現する事を可能にした。加えて2枚の鋼板の間にセラミックスを挟み込んだ複合装甲による軽量化、改良されたポリマーリンゲル液と機体特性に合わせて新設計されたFX-MCの採用、マッスルシリンダーから発生する電力を用いたパワーモーターを使ったグライディングホイール等、従来機以上の高い運動性能を発揮できる機体となっている。しかし最新技術を導入したことで操作系が若干複雑化し、それを嫌うベテラン・パイロットも多いという。なお、FSSを使用するにはFXシリーズ専用のパイロットスーツを着用しなければならない。
通常FXシリーズといえばライト級のノヴィ・ガゼル、ミッド級のカラミティドッグ、ヘビー級のフィア・ダンベルを指すが、それ以外にもノーマルドッグやベルゼルガSS-XテスタロッサなどFXシリーズのテクノロジーを導入したATは存在する。しかし開発経緯や用途の特異性からFXシリーズとは呼ばれない。
  • ゼルベリオス(VR-マキシマ)(ATM-FX1 ブルーバージョンカスタムモデル)
    シャドウ・フレアとの戦いでベルゼルガを失ったケインに、ミーマ・センクァターが与えたAT。正式名称は「カラミティドッグブルーバージョン ゼルベリオス VR-MAXIMA」。
    本来はギルガメス軍次期主力AT「カラミティドッグ」の白兵戦仕様(ブルーバージョン)であるが、特別に搭載された戦闘用コンピュータ「VR-MAXIMA」により通常のブルーバージョンと区別するため、「ゼルベリオス」の呼称で呼ばれる。次期主力ATの中でも最高の性能を誇る。ブルーバージョンはベルゼルガを参考に開発されており、左腕のシールドユニットにはパイルバンカーが装備されている。カラミティドッグには他にも、ベースともいえる普及仕様のグリーンバージョンと砲撃戦仕様のレッドバージョンがあり、意匠も下半身以外は大幅に異なる(後述)。
    作中にはケインが使用した機体の他に、ギー・ゾクサーネンとネブロウ・S・ロリンザーが搭乗したものが登場する。「ゼルベリオス」の名称で呼ばれるATはこの3機しか存在しない。なおゼルベリオスはFXの中でも唯一「マシン・マキシマム構想」が導入された機体である。ミーマは自らの手でゼルベリオスを操縦してケインの元まで運び引き渡しているが、この際戦闘は行っていないにも関わらず加速させただけで肋骨を折る怪我を負っている(この苦い経験が、以後彼の元で開発されるATの殆どに「マン・マキシマム構想」が導入されるきっかけともなっている)。逆にいえばゼルベリオスがそれほどのパワーを誇っているという事だが、ケインやロリンザーはともかく旧劣等種ではないゾクサーネンが何ら苦する事無く操っていた事は驚異的といえるだろう。
    奇抜すぎるATデザインのために否定的な『ボトムズ』ファンが多い中、この機体に関しては比較的人気が高い。特に小説の挿絵を担当した幡池裕行の描く、通称「幡池版」の人気が高い。
  • カラミティドッグ(ATM-FX1)
    ギルガメス次世代AT開発計画のうち、ミッド級の位置を担う次世代AT。従来のミッド級ATの役割がライト級FX-ATへとシフトしていく事に伴い、ミッド級FX-ATは汎用高性能機として特殊任務用に特化して三種類が設計されている。その種類は、降下作戦での主力となることを想定して設計された下半身パーツをベースにして、普及機でありながら秘密結社のストライクドッグ並の性能を有したグリーンバージョン、バックパックに50mmガンランチャーを装備した砲撃戦仕様のレッドバージョン、そして白兵戦仕様のブルーバージョンの三つである。
    形式がミッド級ATとはいえ従来のヘビー級ATと同等の大きさであることから、ミッド級ATの用途は従来の量産ATの座から外れ、主に特殊任務用として使用されることになる。また、従来の光学スコープからセンサー類を導入することで全周視察能力、遠距離策敵が可能となった。
    『絶叫の騎士』とホビージャパン刊のムックに掲載された外伝小説にグリーンバージョンが登場するが、レッドバージョンは本編・外伝のいずれにも登場していない。
  • フィア・ダンベル(ATH-FX1)
    ギルガメス次世代AT開発計画のうち、後方支援・対要塞・対戦艦を想定して造られた次世代のヘビー級量産型AT。大型の火器・火砲を装備し、装甲も最大28mmの複合装甲などで強化されているため、従来のATの火砲では全く歯が立たない。それゆえパイロット生存率を大幅に向上させている。ヘビー級に位置しているが、FX-ATそのものの大型化に伴い、スーパーヘビー級ともいえるサイズとなる。
    ATH-14-BTSスタンディングトータスをベースにした試作機のATH-16ライジングトータスを経て完成。トータス系の後継機に当たる。
    フィア・ダンベルは装甲の形状、すなわち外見の異なる2種類の機体が存在している。ラスト・バタリオンとの決戦の際ミーマの率いるFX隊が使用した機体はFX以前のAT(特にATH-14ST)の意匠を多分に残しており、再戦後メルキア内で反徴兵グループの鎮圧などに当たった部隊で同型の機体が使用されているため「メルキア星内仕様」とも呼ばれる。もう1種類はターレット状の頭部を持たず、全体を見ても従来までのATとは印象を異にする。
  • ノヴィ・ガゼル(ATL-FX1)
    ギルガメス次世代AT開発計画のうち、従来のミッド級ATの役割を担い陸戦における主力兵器となる次世代ライト級AT。新装甲や新型マッスルシリンダーの採用、新技術の導入により、従来のミッド級ATの性能をそのままに、軽量・高機動化を実現させた。従来よりパワーアップされたため、大型火砲の塔載も可能になっている。
  • ウォリアー・ワン(ATL-KH1-FX)
    一型装甲兵士。通称「W-1(ダブワン)」。
    メルキア騎士団計画における中核を担う機体。生体コンピューターを搭載したライト級の無人の装甲歩兵であり、本来コクピットに相当する場所を生体コンピュータに代用させていることで、人間以上の判断力と従来型コンピュータ以上の情報記憶容量と高速演算処理が可能。それゆえ従来のATをはるかに上回る運動性能を発揮する。生体コンピューターを搭載した頭部ならびに胴体部以外の部分を換装することで様々なミッションに対応できるよう種々のオプションが用意されている。またVR-MAXIMAコンピュータを搭載したカラミティドッグ・ブルーバーション“ゼルベリオス”との有機的連動が可能。これはライト級に満たないボディーから来るパワー不足を補うためのシステムである。その究極の目的は「人の介在しない戦場」を実現することにある。
    搭載された生体コンピューターには機体制御以外にも、人類殲滅後の世界に旧劣等種の強靭さを持った新たな人種を誕生させるという重要な機能が隠されていた。この生体コンピューターには旧劣等種であるケイン・マクドガルの遺伝子情報が利用されており、これによりケインに対して共鳴ともいえる影響を及ぼしてケインを苦しめた。
    ほとんどの人類が殲滅された後の街などに多数が配備され、各機体に搭載された生体コンピューター内にてケインのクローンであるK'(ケイダッシュ)らを生み出したが、彼らを産み落とすことに全精力を傾けた後のW-1はその機能を停止してしまうらしい。
    腹部にサブアームを搭載しており、様々な作業に使用する。他の機体が生み出した赤ん坊をこのサブアームで抱いて世話をしたりもできることから、かなりの精密な動作が可能なようである。
  • サテライト系
    (ATL-FSX1)地上制圧用(ATL-FSX2)宇宙戦闘用(ATL-FSX3)重火装型 いずれの機体もゼルベリオスを含むFX系より新しく一型装甲兵士からの遠隔操作に於いて動作する。
  • ノーマルドッグ(ATM-09AE)
    名機となったATM-09STシリーズの運動性にFXシリーズのテクノロジーを組み合わせて、より性能の高い機体を生み出すという思想の元に開発された機体。AEとは「エアリィ・エリミネーター」の意。マッスルシリンダーや制御系はATL-FX1の物を流用していることから本来ならFXシリーズライト級ATに分類されるべきATである。
    当初の計画では、この機体はごく少数しか生産されない予定だったのだが、複雑化したFX-ATの操縦系統に難を唱える声、そしてなにより、20年近くギルガメスの主力を勤めてきた「09使い」達の声により、メルキア軍内に確認できるだけでも35機は生産されているという。
  • ハウリング・ベア(ATH-FX2 I-MARK)
    W-1との戦いを考慮してミーマ・センクァターが製作を命じた、いわば「対メルキア騎士団計画」用AT。最期の戦いでミーマ自らが駆ったATでもある。
    ATH-FX2の名を冠されてはいるがフィア・ダンベルの後継機ではなく、新たに設計しなおされた機体。軍の施設を利用して「対メルキア騎士団計画」用ATを作り上げるために「FX2」の名を利用した方便の結果なのである。それゆえ、完成後のFX2は全てミーマによって持ち出された。
    「マン・マキシマム構想」のコンセプトの元に開発されているため、ヘビー級の機体の余剰スペースに火器を内蔵せず、装甲増強に当てることによりパイロットの生存率を強化、ならびに推進装置・駆動系にテスタロッサなどに使われた技術を使うことによりライト級FXに近い運動性能が与えられている。その運動性能よりI-MARK(Iは衝撃(インパルス)の意)の名が冠されている。
  • ベルゼルガSSS-X テスタロッサ(ATM-FX∞)
    ケインの最後の搭乗機にして、本作最強のATとも言える。最古にして究極のATレグジオネータを倒すため、ミーマがかつて封印していた「マシン・マキシマム構想」を元にケインの愛機であったベルゼルガを参考にして開発した機体。FXを含めた従来のATと最も異なる点は主動力源としてジェネレーターを内蔵しており、マッスルシリンダーは僅かに補機として使用されているのみというところ。この抜本的な構造変更に伴って出力はミーマが求めた通り爆発的に増加したが、通常の人間であれば最大出力まで持っていく事は到底不可能であり(その前に死に至る)、実質的にケインが搭乗する事を前提とした機体と言ってよい。
    コードネームにある「SSS-X」は「スリーエスエックス」と読み、空(Sky)、海(Sea)、宇宙(Space)を制する(X)という意味である。
    FXシリーズを始めとする全アストラギウス銀河の戦闘テクノロジーを結集し、シャドウ・フレア型センサーやクエント製センサー、内蔵火器まで加え、単結晶合金製パイルバンカーの長槍(ギ・グロリーから回収されたベルゼルガ・エクスキュージョンのもの)が装備されている。これに古代クエント人がレグジオネータを追放する際に使用したエネルギー推進装置「キューブ」を装着することで本来の姿となる。キューブはパイルバンカーの長槍の使用に反応してレグジオネータをはるかに凌駕するパワーを生み出す。
    そのあまりに奇抜と言えるデザインに対しては批判的な意見が多い。

[編集] バララント軍

  • グラバール(BATH-X19)
    バララント新世代AT体系・Xシリーズに属する最新鋭AT。ほぼすべての性能においてギルガメスFX-AT以上の性能を持っている。搭乗者はバララント最後の生き残りファビ・ミナルディ。
    国力・技術力において優位にあったバララントが、劣勢を強いられることとなったAT開発において、停戦中・停戦後に技術者達が心血を注いだ技術の結晶ともいえる。
    バララント独自のテクノロジーを熟成させたこのATには、従来のATの特徴とも言えるマッスル・シリンダーが存在せず、ジェネレーター・アクチュエーター系が駆動を担っている。結果、重量の中央集中が可能となり、5000mmを超えるサイズながらも軽快な運動性能を持つに至った。

[編集] その他AT以外の兵器

  • レグジオネータ(RECTIONETER)
    メルキアの約5000年前の地層から発掘された人型兵器。その姿は有機的な独特の形状であり、明らかにアストラギウス銀河以外で作られたものである。本作の設定では、発掘したこの機体をメルキア軍が解析して、ATの原型となったマシントルーパー(MT)が開発されている。
    未知の駆動系とジェネレータを備え、これは現在においても解析不能(しかしその解析過程でマッスルシリンダーという技術が開発された)。重装甲の機体であるが、これはあまりにも高い運動性能を抑えるためのウエイトといえるものであり、その戦闘力は単機で800機のATを殲滅することすら可能である。さらにパイロットが機体に慣れることでさらに機体性能が向上する。自身を使いこなすことが出来る人間の文明を作ることを目的にしていて、そのためにコクピットには一種の洗脳装置といえる装備がある。
    W-1の生体コンピューターが生み出したケインのクローンであるK'が搭乗し、ケインが駆るテスタロッサと死闘を繰り広げる。
    当機とテスタロッサはあまりにも『ボトムズ』本来の設定から逸脱しすぎている機体であるがゆえに、毛嫌いしているファンも数多い。各所の描写から、本作の作者であるはままさのりの『兇兵器ヴァン・ヴィール』に登場するヴァン・ヴィールと同一の機体であると思われる。
  • インサニティ・ホース(KWA-SS750S)
    全長2m、自重15kg超の旧式対戦車ライフル。
    ATが戦場に出現する前に製造されたものであるが、通常で30mmの鉄板を撃ち抜き、最高で47mmの装甲板をも貫通する威力を持つ。しかし暴発する危険性が高く、あまりの威力に射手が肩を脱臼してしまうという弊害も生んでしまったために生産数は2000丁にとどまった。
    ケインは銃としての用途以外に、杖代わりとしても使用した。

[編集] 関連商品

[編集] 小説

全てソノラマ文庫からの発刊。

  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 1」 1985年6月29日(1997年6月30日に新装版発売)
  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 2」 1985年9月30日(1997年6月30日に新装版発売)
  • 「青の騎士ベルゼルガ物語『K'』」 1986年5月30日(1997年7月31日に新装版発売)
  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 絶叫の騎士」 1987年7月31日(1997年7月31日に新装版発売)

[編集] ムック

  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 『BLUE KNIGHT』」(ホビージャパン)1987年2月10日
  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 『BLUE KNIGHT II』」(ホビージャパン)1988年7月1日

[編集] ゲーム

[編集] カセット文庫

朝日ソノラマより発売。

  • 「青の騎士ベルゼルガ物語 2」 1988年9月
    • 脚本:千葉暁
    • 音響監督:大熊昭
    • イラスト:藤田一己
    • キャスト
      ケイン・マクドガル:田中秀幸
      クリス・カーツ:速水奨
      ロニー・シャトレ:佐々木るん
      ネイル・コバーン:飯塚昭三
      ミーマ・センクァター:古田信幸
      ラドルフ・ディスコーマ:梁田清之
  • 「青の騎士ベルゼルガ物語『K'』」 1989年6月30日
    • 構成:小山高生(ぶらざあのっぽ)
    • 脚本:三井高樹(ぶらざあのっぽ)
    • 音響監督:大熊昭
    • イラスト:藤田一己
    • キャスト
      クローマ・ツェンダー(ケイン・マクドガル):田中秀幸
      ロニー・シャトレ:佐々木るん
      シェラ・デュドネ:麻見順子
      ラフィット・ハーベイ:飛田展男
      カペリ・テマトラン、ナレーター:屋良有作
      その他:中博文、茶風林、梁田清之

[編集] 外部リンク

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