顔之推
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顔 之推(がん しすい、531年 - 602年頃)は中国、南北朝時代末期の儒者である。字は介。山東臨沂の人。顔家は代々「周礼」「春秋左氏伝」に通じていたが、之推も学識にすぐれ、文藻に富んだ。
梁・北斉・北周・隋に仕えた。侯景の乱の後の混乱の頃、北朝に仕えるようになる。
自らの経験に基づき、子孫に対して学問の重要性を説いた著「顔氏家訓」が現存する。また経験に基づいた部分からは、6世紀の中国社会の様相が南北ともに記され、その点からの貴重な証言になっている。
唐の時代の、『漢書』の注をつくった顔師古、書家の顔真卿は彼の子孫である。
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