高木祥一
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高木祥一(たかぎ しょういち、昭和18年(1943年)11月7日-)は、囲碁の棋士。横浜市出身、日本棋院所属、中川新之七段門下、九段。十段戦挑戦者、NHK杯準優勝2回など。高目を愛用する。
2005年から日本棋院常務理事。
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[編集] 経歴
1955年に日本棋院院生となり、1956年中川新之に入門。1962年初段。1966年五段。1969年に首相杯争奪戦決勝で工藤紀夫を破って優勝。1970年に新鋭トーナメント戦優勝。1973年に七段で、十段戦挑戦者となるが、坂田栄男に0-3で敗れる。1979年、NHK杯戦決勝で東野弘昭に敗れ準優勝、1981年は藤沢秀行に敗れ再度準優勝。1981年九段昇段。1988年鶴聖戦決勝で大竹英雄に敗れ準優勝。同年の本因坊リーグでもプレーオフ進出をかけた最終戦で大竹英雄に敗れ、4勝3敗でリーグ陥落の非運を味わう。2000年竜星戦決勝で高尾紳路に敗れ準優勝。
古碁の研究で知られ、「官子譜」「玄玄碁経」などの詰碁集の解説、本因坊丈和、本因坊秀栄などの打碁集の編纂を手がける。1992年には「棋道」誌に「天下の奇譜」を連載。高目の定石、布石を研究し、実戦でも黒番、白番に関わらず多用。それ以外にも多くの新手を打ち出している。通算成績は833勝480敗4ジゴ(2006年4月時点)、800勝達成は史上18人目。
昭和30年代に藤沢秀行が自宅で行っていた研究会に、林海峰や大竹英雄らに混じって最年少で参加しており、つけられた渾名はのらくろ。趣味の将棋では、碁界一の実力と言われている。
[編集] 主な棋歴
- 首相杯争奪戦 優勝 1969、75年、準優勝 1968年
- 新鋭トーナメント戦 優勝 1970年
- 十段戦 挑戦者 1973年
- NHK杯 準優勝 1979、81年
- 鶴聖戦 準優勝 1988年
- 竜星戦 準優勝 2000年
- 名人戦リーグ3期、本因坊戦リーグ4期
[編集] 著作
- 『工藤紀夫 高木祥一 現代囲碁大系(32)』講談社 1982年
- 『裏の裏定石必勝法-碁がたきを粉砕する』土屋書店 1988年
- 『天下六段 囲碁戦略-攻防と形』日本棋院 1988年
- 『碁の醍醐味-利き利かし』日本棋院 1991年
- 『天下の奇譜と奇手』日本棋院 1993年
- 『石の健康法』日本棋院 2006年
編著
- 『碁経衆妙 (上)(下)』林元美原著 教育社 1989年
- 『玄々碁経 (上)(下)』晏天章、厳徳甫原著 教育社 1989年
- 『囲碁発陽論』井上道節因碩原著 教育社 1990年
- 『方円新法』村瀬秀甫原著 教育社 1990年
- 『官子譜 (上)(下)』過百齢原著 教育社 1990年
- 『囲碁妙伝 (上)(下)』井上幻庵因碩原著 教育社 1991年
- 『剛腕丈和』日本棋院 1991年
- 『流水秀栄』日本棋院 1996年
- 『囲碁百名局 (上)(下)』誠文堂新光社 2001年
[編集] 新手の例
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小目へのケイマガカリの、三間バサミ定石の新手(★)。(従来定石は一路右)
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上記の形の派生型からの新手(★)。(従来定石は一路下)
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小目への一間高ガカリ、一間バサミへの大ゲイマ(☆)。