鳥取地震
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鳥取地震(とっとりじしん)は太平洋戦争下の1943年(昭和18)9月10日17時37分頃に発生した、鳥取県鳥取市を震源とするマグニチュード7.2の地震である。
[編集] 概要
死者1083人、全壊家屋約7500戸にのぼったこの震災により、鳥取市の中心部は壊滅し、古い町並みは全て失われてしまった。木造家屋のほぼ全てが倒壊した一方で、五臓円薬局ビルなど鉄筋コンクリートの建物は比較的持ちこたえた。長さ約8kmの鹿野断層、4.5kmの吉岡断層ができた。
関東大震災の後であり、また戦時下であったため住民の防災訓練が徹底していたため、略奪や関東大震災当時に見られた情報の混乱による流言蜚語などは起きなかった。
戦時下であったため情報は統制されていたが、市関係者以外閲覧禁止として鳥取震災小史が発刊されている。それによれば、戦時下ながら国内外から多数の援助があり、当時事実上の日本の植民地であった満州国皇帝からも支援金が送られたと記録されている。