黄色い顔
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黄色い顔 (The Yellow Face)は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ作品の1つ。1893年2月にストランド・マガジンに掲載され、『シャーロックホームズの思い出』(The Memoirs of Sherlock Holmes、1894)に収録されている。
ホームズの推論が外れた、数少ない事件のうちのひとつである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
事件の年代については明確にされておらず、1882年説から1888年説までがある。
早春のある日、ホームズとワトスンはグラント・マンロー氏から依頼を受ける。ある家族がマンローの家の近くに引っ越してきたが、その家の2階から不気味な黄色い顔が覗いていた。ある日、その家にマンローの妻が出入りしていることがわかり、マンローは疑惑を抱いてホームズに依頼したのだった。
依頼したあと、マンロー氏からホームズの元に電報が届く。例の黄色い顔があの家から覗いており、ホームズとワトスンの到着を待って、その家に踏み込もうというのだ。妻はマンロー氏の行動を止めようとするが、マンロー氏はそれを振り切って家に踏み込む。
[編集] 矛盾点
マンローの妻はアメリカで黒人男性と結婚し、未亡人となっていたが、その子供が前の夫よりも色が黒くなることは、人類学的にありえないことである。