黎朝

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ベトナムの歴史
安陽王 (257–207 BC)
南越国 (207–110 BC)
北属期 (110 BC–AD 40)
徴氏 (40–43)
北属期 (43–544)
前李朝 (544–602)
北属期 (602–906)
曲氏 (906–923)
呉朝 (939–967)
丁朝 (968–980)
前黎朝 (980–1009)
李朝 (1009–1225)
陳朝 (1225–1400)
胡朝 (1400–1406)
属明期 (1406–1427)
後黎朝 (1428–1527)
莫朝 (1527–1592)
後黎朝（中興） (1532-1789)
鄭氏政権 (1592–1789)
阮氏政権 (1558–1777)
西山朝 (1778–1802)
阮朝 (1802–1945)
フランス領インドシナ (1887–1945)
ベトナム民主共和国 (1945–1976)(北)
ベトナム国 (1949–1955)(南)
ベトナム共和国 (1955–1975) (南)
南ベトナム共和国 (1969–1976) (南)
ベトナム社会主義共和国 (1976–)
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黎朝（レちょう、れいちょう、Nhà Lê 1428年 - 1527年、1532年 - 1789年）は、黎利（レ・ロイ、Lê Lợi）によって建てられたベトナムの王朝である。

ベトナム史において「黎朝」が二度存在したため、10世紀に黎桓の建てた王朝を前黎朝（Nhà Tiến Lê）とし、こちらを後黎朝（Nhà Hậu Lê）と呼んで区別することがある。また、莫氏の簒奪による一時断絶を境に前期と後期に分ける。

[編集] 前期黎朝

15世紀初頭、明はベトナムを支配下に置いていたが、これに対し、清化地方丘陵部の小首長黎利（ムオン族との説もある）が挙兵した。長期のゲリラ戦を経て明の勢力を国外へ放逐し、1428年に現在のハノイで皇帝に即位。国号を「大越」とした。第5代の聖宗の時代にはチャンパやランサーンとの戦争の勝利や、律令制度の整備などによって繁栄を迎えた。しかしその繁栄も続かず、宮廷は乱れて1527年に臣下の莫登庸（マク・ダン・ズン、Mạc Đăng Dung）が帝位を簒奪した（莫朝）。

[編集] 後期黎朝

阮淦（グエン・キム、Nguyễn Kim）は1532年に黎氏の皇帝を新たに立て（即位は1533年）、しばらく莫朝との並立状態が続いたが、1592年、鄭松（チン・トゥン、Trịnh Tung）によって莫朝はハノイを追われた。こののちベトナム北部においては鄭氏が実権を持ち、黎朝皇帝は名目上の存在となっていった。その頃阮氏はフエを拠点として南部（広南）を支配するようになり、以降鄭氏との対立の時代がタイソン党の乱が起こるまで長らく続いた。阮氏・鄭氏がタイソン党に次々と滅ぼされる中、1789年、昭統帝は清の援軍を得て反抗に出たが、敗れて清へ亡命。こうして黎朝は消滅した。