4番サード
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『4番サード』(よばんサード)は青山剛昌の漫画作品。週刊少年サンデー増刊号で掲載され、1993年に少年サンデーコミックスとして発行された。全1巻。青山剛昌短編集にも収録されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
長島茂雄はどこにでもいる普通の野球少年。彼はミスタージャイアンツ・長嶋茂雄と同姓同名だという理由だけでサード、しかも4番打者に抜擢されてしまう。 チームメイトの期待に応えられず落ち込む長島は、ある日名園運動具店という見覚えの無い店に立ち寄る。 長嶋茂雄のように打ちたいと話す長島に店主はどんな球でも打てる神様のバットがある、欲しければ今夜0時にここに来なさいと言う。しかし長島が0時に名園運動具店の前で遭遇したのは背番号14のジャイアンツのユニホームを着た男だった。彼は神様にもらったというバットを長島に託し去る。“ユニホームのポケットにお金を入れなければ威力は発揮されない”という神様のバットを手にした長島は甲子園予選を迎え・・・。
[編集] 主な登場人物
[編集] 主要人物
- 長島茂雄(ながしましげお)
- 長嶋茂雄と同姓同名の主人公。港南高校2年生。4番サードに抜擢され、人一倍練習していたが結果が残せず悩んでいたが、沢村栄治がベーブ・ルースから貰ったという“神様のバット”を手にし、豪快な打撃を手に入れる。
- 本来高校野球では三塁手の背番号は「5」だが長島の背番号は「3」である。神様のバットを使う時にユニホームに入れる為の金を稼ぐため、景虎という喫茶店でバイトをしていた。
[編集] 港南高校
- 柳田(やなぎだ)
- 3年生の一塁手で5番打者。チームのムードメーカー。背番号は「5」。
- 山岸(やまぎし)
- 3年生の二塁手。YK学院戦で負傷した。
- 監督
- 明るい性格の監督。長島の背番号を「5」ではなく「3」にした。
[編集] 対戦相手校
- 稲尾一久(いなおかずひさ)
- 大金高校の2年生エースで3番打者。沢村栄治のグローブを手に、弱小だったチームを甲子園へ導いた。
- 沢村のグローブもベーブ・ルースのバット同様ユニホームのポケットに金を入れなければ威力が発揮できないが、稲尾財閥の御曹司である彼はポケットに金ではなくキャッシュカードを入れていた。
- 名前は稲尾和久から。
[編集] その他
- 景虎の店主
- 長島のバイト先の喫茶店・景虎の店主で、江夏豊の父。阪神ファン。初めは長島を快く思っていなかったが、やがて娘と港南高校の応援に足を運ぶようになる。
- 沢村栄治(さわむらえいじ)
- 長島にベーブ・ルースのバットを譲った、かつての全日本のエース。
- 長島の母
- 江古田高校戦の朝、ポケットに入れる為のお金が無かった長島は彼女から小遣いを前借りした。
[編集] サブタイトル
- 奇跡のバット
- 週刊少年サンデー平成3年1月増刊号に掲載
- 甲子園に連れてって
- 週刊少年サンデー平成3年5月増刊号に掲載
- 自信をもって
- 週刊少年サンデー平成3年10月増刊号に掲載
- 打倒!頭脳野球
- 週刊少年サンデー平成4年4月増刊号に掲載
- 怒りの一打
- 週刊少年サンデー平成5年1月増刊号に掲載
- 伝説の対決
- 週刊少年サンデー平成5年2月増刊号に掲載
[編集] 単行本
- 4番サード 1993年4月15日 ISBN 4-09-123171-3
[編集] 関連項目
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