AirStation One-Touch Secure System
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AirStation One-Touch Secure System(エアーステーション ワンタッチ セキュア システム)とは、株式会社バッファローが発売している無線LAN機器AirStationに導入されている簡単無線LAN設定システム。一般的にAOSS(えーおーえすえす)と呼ばれる。
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[編集] 特徴
アクセスポイントと端末を両方同時にAOSSボタンを押すだけで簡単に無線LANのセキュリティなどの設定ができる。ソニーのPSPのインフラストラクチャーモードを利用するときのアクセス先設定 (Ver.2.00~) や、ニンテンドーDSの「ニンテンドーWi-Fiコネクション」のアクセス先設定などにAOSSモジュールが組み込まれている。これとらくらく無線スタートは、二大無線設定システムとして、様々なPC以外のインターネット対応機器に組み込まれている事が多い。(PSP/ニンテンドーDSもそうである)ちなみにバッファローが配布する無線LAN接続ソフト「ClientManager」のバージョン3からバッファロー製でない無線LAN端末でもAOSSで設定が出来るようになった。なお、無線暗号の設定は、接続機器すべてのうち、もっとも低い次元の暗号を設定する。たとえば、AES方式の設定の中に、WEPしか対応していないものを追加すると、全ての機器がWEPによるアクセスに変わる。
PLAYSTATION3(60GB)、Wiiの無線LAN設定にも採用されている。
[編集] 方法
まず、「ClientManager」のAOSSボタンを押す(ニンテンドーDS、PSPも同様)。次に、アクセスポイントをAOSSモードにするのだが、2つの方法がある。 1つ目は機器にあるAOSSボタンを押す方法、2つ目はアクセスポイントにアクセスして、そのメニューにあるAOSSボタンを押す方法である。
[編集] 問題点
AOSSを搭載するPC用ソフト「ClientManager」は、Windows98SE以降のデスクトップ・ノートPC用Windowsシリーズにのみ対応しているので、Mac OS Xなど他のOSではAOSSを利用できない。そのようなPCでAOSSのネットワークに参加するためには、以下に挙げるような方法が必要である。
- エミュレーターソフトまたはデュアルブート(アップルコンピュータの「Boot Camp」など)でWindowsを動かす
- AOSS対応イーサネットコンバーターで、有線LANとして認識させる
- アクセスポイントのポートを覗いて、AOSSの暗号を確かめ、それをPC上で入力する
[編集] 関連リンク
- AirStation
- らくらく無線スタート・・・NEC開発の無線設定システム。