Alice
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Alice
- Alice(アリス)
- シナジー幾何学から発売されたマルチメディアソフト。以下で述べる。
- ALICE
- パソコンショップ高知から発売されたアドベンチャーゲーム。後述。
- Alice(アリーチェ)
- その他の「アリス」はアリスを参照。
[編集] Alice (シナジー幾何学)
Aliceは、シナジー幾何学から発売された日本初の本格的マルチメディアソフトウェア(生産終了)。
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の世界を基にして、基本モチーフを画家の金子國義が、音楽とコンセプトを音楽家の加藤和彦が提供し、全体の構成を庄野晴彦が行った。 金子國義は、矢川澄子訳版『不思議の国のアリス』の挿絵を描いており、発案者である加藤和彦がこのソフトのためにオリジナルサウンドを創り、庄野晴彦によって絵と音が配置された。
『Alice』は「2つの現実の部屋」「扉や回廊で立体的につながった各壁に絵の掛かる12の部屋」「部屋を取り囲む外の世界」の構成で世界観を持たせるようになっている。鑑賞者は部屋の中や外を行き来することで、場面毎に違う絵画と音楽を楽しめる。
パッケージは、タイトル『Alice』の上部にMaltimedia Softwareとあり、日本で作られたソフトでは初めてマルチメディアを宣言している。下部の"I Can't Explain Myself"は、『不思議の国のアリス』中のアリスと芋虫の会話で"・・・ because I'm not myself."と続く言葉であり、改変されたアリスを示唆しているともとれる。
また、各部屋に隠された53枚のトランプカードを探すロールプレイングゲームを行うこともでき、パッケージには実際のトランプカードが同封されていた。
[編集] ALICE (PSK)
ALICE adventures in wonderlandは、主人公アリスが不思議の国を冒険し脱出するまでを描いた、コマンド入力式アドベンチャーゲームである。 『ロリータ』、『ロリータII 下校チェイス』に続く、パソコンショップ高知(PSK)のHゲーム第3弾。 現在で言うアダルトゲームに属するが、発売当時はマイコンゲームを表現内容で区分することは行われていなかったので、単にアドベンチャーゲームである。
本作はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモチーフにしているが、ロボットや宇宙船が登場するなど原作とは大きく異なる。 また登場人物も、ウサギが年齢の低い美少女の姿をしたバニーガールに書き改められているなど、美少女を割り増している。 主人公アリスは(アリス自身を含む)登場する全ての美少女をレイプすることが可能である。
広大なマップにコマンド探し、暗号解読などが盛り込まれており、1984年当時のゲームとしては複雑かつ豪華な内容だった。