Aventura
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『Aventura アヴェンテューラ』は、月刊少年シリウス創刊号から連載中のファンタジー漫画。翠川しんの初の連載作品。作者が腱鞘炎になりがちなため、休載が多い。2006年4月に第1巻が出版された。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
3つの空、5つの大陸、7つの海が存在する地球(ほし)の中心的な場所に、次世代の魔法剣士、魔法魔術師を育むために開校された「ガイアス魔法学院」。この学院に入学した主人公、ルーウィン・ランディットは剣術の部に所属するも、実は魔法を使うことができず、魔法が使えないことをからかわれてクラスメイトとケンカをするため、乱暴者と呼ばれクラスでは孤立した存在だった。ある日、図書室で魔術の部に所属する生徒、クリスとソエラに出会い、彼らの課題である「見えない壁」の答えを教えたことから二人と仲良くなる。
[編集] 登場キャラクター
[編集] ルーウィン編
- ルーウィン・ランディット
- 「ルーウィン編」の主人公。ガイアス魔法学院・剣術の部1年生。魔法学院では必須条件である魔法が使えない。錆色の髪の毛と育ての祖母から貰った大きな剣が特徴。魔法が使えないことと髪の色のことでからかわれることが多く、そのことで同じクラスの生徒とのケンカが絶えず、乱暴者と呼ばれている。ある日、祖母から貰った剣の錆びを落とせないかと訪れた図書室で「見えない壁」という課題をしていた魔術の部のクリスとソエラの二人と出会い、友達となる。魔法感受性が弱いせいかあらゆる魔法契約を試してみるも結局使えるようにはならなかったため魔法は使えない。だが一瞬だけ火を出すことができ、クォルファの「示霊」も効果がなかったことから、出生にはなんらかの秘密があるようだ。一瞬だけ出せる火が原因で母親からは忌み嫌われてしまっており、早くに育ての祖母に引き取られる。何故か見えない壁を見ることができる。クリスとソエラは彼の初めての友達でとても大事に思っており、二人の悪口を言う者は教師とはいえ、許さない。フレアを召喚したことによりあわや退学という自体になるも、彼を推薦した先生がいて、晴れて念願の魔術の部に入ることができた。守護属性は「火」。
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- 炎神(えんしん)フレア
- ルーウィンがばぁちゃんから貰った剣に宿っていた召喚獣であり、「三律神」の1人「炎の魔女(フレア・ウィザーデス)」の守護精霊獣。火蜥蜴(サラマンダー)よりも高位の召喚獣で、外見は炎を纏った大きな獣。力は強く、主に絶対的な忠誠を誓う存在でもある。ルーウィンが初めて「誰かのため」に魔法を使いたいと強く願ったことから、ようやく剣の柄の部分にある赤い石から召喚された。本来フレアは魔女にしか宿せぬものであるため、魔女ではないルーウィンが宿せたことにはなんらかの理由があると思われるが…。
- クリス・コットンバーグ
- ガイアス魔法学院・魔術の部1年生。尖った耳と緑色の瞳を持つ「森の妖精(ハイエルフ)」族の男の子。図書室で同じクラスのソエラと共に課題をしていたところ、ルーウィンと出会い友達となる。乱暴者と呼ばれていたルーウィンが親切に答えを教えてくれたことにより、彼への先入観が薄れ、お礼に自分達の授業をルーウィンに受けさせることにする。ルーウィン曰く「ヘンなヤツだけど一緒にいて楽しい」らしい。彼は故郷の大司祭の跡取り息子なので、1年生ながら多少の魔法を使うことができる。しかし、その跡取り息子ということで、悲しい過去を背負っている。ルーウィンに出会ってからはものすごいポジティブぶりを発揮する。額の飾りはティースから貰った大切なもの。守護属性は「風」。
- ソエラ・エヴェンポート
- ガイアス魔法学院・魔術の部1年生。獣魔使いの一族の末子でクリスと同じクラスの女の子。ウォーティスという獣魔の卵をつれている。幼い頃、誰からも褒められたことがなく、そのため自分のやることに自信のもてない少女だったが、ルーウィンの「何でもかんでも魔法で解決するな」という言葉で自分の力で課題をこなしたことから少しずつ自信を持つようになる。クリスとは同じ班。泣き虫で恥ずかしがり屋さん。図書室で高いところの本を探すための浮遊檻(ゴンドラ)から落ちてしまったところをルーウィンに助けられた。守護属性は「水」
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- ウォーティス
- ソエラが連れている獣魔の卵で"男の子"(単行本第1巻にこのように記述しているため、この記事でもこのように表現する)。骨のような羽としっぽが生えている。普通は警戒して、ソエラ以外にはあまり懐かないのだが、ソエラを助けてくれたからか、ルーウィンのことを気に入る。ソエラが泣いたりすると一番に心配するのは彼。中身はまだナイショらしい。
[編集] 学院の先生
- ミリアルージュ・トレゾァ
- 優しい笑顔で生徒に慕われている先生で治療魔術士。担当教科は治療魔法学。クレノワールという姉である翼の生えた猫を連れている。保健室に勤務していることも多い。「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」という一族の家系で、それ相応の勉強をしていたが、ある事情により「封印」され、猫の姿になってしまった姉を救いたい一心で、現在の治療魔術士に転属した。「若返り」の魔法が使える数少ない教師で、姉の封印にはクォルファの仮面となんらかの関わりがある。俗称は「瑠璃音の魔女」。入学した日からクラスメイトたちとケンカの絶えないルーウィンを厳しくも暖かく見守り、彼が「フレア」を召喚できたことを喜び、このままルーウィンが自信を持ってくれればいいと願っている。ちなみに、ルーウィンの「なんでもかんでも魔法ですますな」という言葉は、彼女の受け売り。愛称は「ミリア」。
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- クレノワール
- ミリアルージュのつれている羽の生えた猫。ミリアルージュと同じ「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」で、「封印」されてしまったミリアの姉。
- 天空と大地を支える「三律神」の一人で、クォルファに「水」の能力を与えた魔導士でもあった。しかし、なんらかの理由で先代の「緋色」に呪いをかけられ、現在の猫のような姿となっている。ちなみにこの『世界』の猫は黒毛有翼種一種類のみであるが、彼女の毛並みが"白"いのは、呪いをかけた先代緋色の想いが込められているからだそうだ。
- 人間だったころはアンジェラ教頭の弟子であった。妹とは正反対に、ルーウィンがフレアを召喚したことを「危険因子」とみなす。教頭のアンジェラ先生と共に、ルーウィンの今後についての緊急会議を開く。ミリアと同じくルーウィンを入学した日から視野においていた。
- クォルファ・リヴェンツェル
- 学院に二人しかいない魔法剣士の1人(剣士だが、得物は鞭)。剣技全般と魔法天文学を担当する。黒髪で顔の右半面を仮面で隠している。彼のつけている仮面の呪いによって成長を止められており、外見は若いが一応アーシェスとは同い年。アーシェスからは「リーヴ」と呼ばれている。「光の精霊」の加護がある学院にいながら一番扱いの難しい「地の魔術」を操れる。得意な魔法は「示霊(しめだま)」と呼ばれる暗示魔法。甘いものが嫌い。読者からは人気があり、作者も描く時は一番緊張するというキャラ。俗称は「黒麒の番人」。クセなのか、怒るとすぐに相手の首根っこをつかんで持ち上げる。ルーウィンとは過去に面識があるらしいが現在のところ詳細は不明。愛称は「リーヴ」(呼んでいるのは現在アーシェスのみ)。
- ちなみに、彼はルーウィンの父親ではないかという説が流れたらしいが、作者本人は否定している。
- チェスフォード・アーシェス
- 結界魔法学と封印術学を教える魔術の部の先生。金髪のロングヘアーで左目にはモノクルをつけている。クォルファとは仲がよく、大抵一緒に行動している。彼曰く「僕の結界術はいつでもドコでも完璧」らしい。少しおっちょこちょいなところがある。また、彼のモノクルには離れたところにいるものを見つけるレーダーのような機能があるらしい。
- 今は亡き兄の遺志を継いで、自身の俗称である「緋色の賢者」を授かった努力家。甘党で、それが高じてお菓子作りが得意でちょくちょくケーキなどを作っては先生や生徒達に配っている。
- ナジェル
- 離れの準備室の管理を担当している先生。現在は出張中。綬色の一人で、与えられた色は「蘇芳」。俗称はまだ不明。
- ロロ・ポーレル
- ミリアルージュ・アーシェス・クォルファの先生であり、召喚術師。担当教科は召喚魔法学と防御系魔法全般。
- 綬色の一人ではないが、「麹塵の老翁(きくじんのおきな)」という俗称を持っており、広い視野で物事を見定めることの出来る人。
- お菓子とお酒をこよなく愛するのんびりとしたおじいさん。だが、先々代の「緋色の賢者」で、自分の後継者を育てきったため、一度引退する。が、アンジェラ教頭の「お茶のみ友達がいなくなるのは寂しい」という愛の告白(ロロ談)で、現場復帰する。秘宝「12の神器」と呼ばれるものの創り手で、クォルファが使う鞭もその神器の一つである。
- 背丈は小さく、ドワーフのような外見をしている。
- アンジェラ・クラウンベリー
- 学園の教頭先生で女性。俗称は「深緋の審判」。学院長先生に次ぐ魔力の持ち主で、年齢も近い。専門教科は封印術学と解印術学。
- クレノワールと共にルーウィンの今後について、緊急会議を開き、ルーウィンを魔法学院退学処分との決定を下すも、同時にルーウィンの魔術の部に編入させるということが先に決まっており、ルーウィンの今後の監視対策として、彼を魔術の部へと編入させる。ルーウィンに「ばぁちゃん先生」と呼ばれた。
- 「近衛兵(ホース・ガーズ)」を創った女性であり、彼らの統率司令官。
- 自らに宿る魔法力が強大すぎるためか、魔法力を抑制させるアイテムを数多く着用しなければ、自身の執務室からも出ることは出来ないらしい。また、クレノワールが人間であったときは彼女の師匠であった。
- 学院長先生
- ガイアス魔法学院の学院長先生で綬色の最高位に位置する魔力の持ち主。俗称は「紫苑の皇帝(ヘリオトロープ・エンペラー)」。かなりの高齢で、床に伏せっていることが多いようだ。フルネームは現在のところ不明。
[編集] その他の学院にいるキャラクター
- ダーウィル・トルクファン
- ルーウィンと同じ剣術の部の少年。魔法の使えないルーウィンをバカにしてはよくケンカをしている、いわゆるガキ大将の男の子。
- 剣豪トルクファン家の一人息子なのでかなり甘やかされて育てられた。魔術の素養がありつつも、父からは剣術の修行をせよと諌められたため、上達していくルーウィンに焦りと感じ取ったようだ。
- 取り巻きにはエルフと人間の男の子がそれぞれ一人ずついる。守護属性は「風」。そのため真空系の魔法が使える。ルーウィンとの諍いが絶えないため、よくクォルファからお仕置きをうけている。
- 余談だが、作者や読者からでこの広さを心配されている。
- ベルエラート
- 「第1学年(ファースト)」の生徒の部屋の清掃を担っているモップの姿をした機械人形(オートドール)。愛称はベリー。口がすっぱくなるほどに言っているのに、その言いつけを守らないルーウィンには少々手を焼いている。しかし、これくらいでは諦めない一途な人形。
- 司書さん
- 図書館の本を管理をしている形あるものに魂を固定した本のお化け。姿はハロウィンに出てくるようなカボチャのお化け。生徒に優しくどこにどのような本があるかを丁寧に教えてくれる。ちなみにそれぞれ顔が違っている。仕事熱心で真面目で本の返却日を守らない人に少々頭を悩ませているらしい。
- 燭台さん
- 学院すべての明かりを任されている機械人形。火の属性を持ち、魔法が召喚できる数少ない人形。姿は大きな燭台で手には火を消す道具を持っている。
- サリエラート
- 学院の清掃を担っているはたきの姿をした機械人形。愛称はサリー。廊下をよく汚すルーウィンにはベルエラート同様手を焼いている。掃除の手伝いとしてバケツの機械人形もいる。清掃のみならず、生徒の授業の支度も手伝ってくれる。
- エリー
- 魔術の部の清掃を担っている機械人形。本名は不明。姿はワックス掛けに使う道具。
- 伯爵
- 魔術の部にいる骸骨で、中央階段の門番で魔術の部の生徒達のお世話をしてくれている。一見するとアンデットと似ているため、初めて見たルーウィンは勘違いしてしまった。頭には人魂のようなお付がいる。クリスのことを「ハイエルフ殿」、ソエラのことを「獣魔使いのお嬢さん」と呼ぶ。ソエラのことが好きなようで、彼女の笑顔を見ただけで嬉しさのあまり体が崩れてしまうほど。一人称は「某(それがし)」。
- Cotton Egg(コットンエッグ)
- 学院専属の仕立て屋ドールさん。「完璧な仕上がりと、最高の着心地を」をモットーとしている。4人いて、それぞれ裁縫道具の姿をしている。
- ハト時計
- 大きな古時計の姿をしているドール。何百年も動いていて、言葉を話すことも出来る。”外部(そと)”の世界とつながっていおり、小鳥の一羽もいなかった学院に、豊穣の神の使者を絶やさないためにと、”外部”の世界と学院を繋ぐための道を創り、彼を通してそれはつながっている。様々な鳥を出すことが出来るのだが、平和の象徴である帰ハトだけは帰巣本能があるため、彼が世話をしている。学院の豊かな実りと平和は自分あってものと自認するほど強気な性格をしている。
- 聖鐘(チャイム)
- 移動型パイプオルガンの姿をしている「人形(ドール)」(機械人形とはまた別のものらしい)。聖歌隊として多くの式典で活躍している。中でも聖夜(クリスマス)の発表会には命をかけている。名前には「鐘」とあるが、どちらかというと「鍵盤」。華麗な歌声を披露してくれるが、喋る時は一斉に和音で喋るのがちょっと難点。魔術の部に編入してきたルーウィンを歓迎する歌を披露してくれた。
- 近衛兵(ホース・ガーズ)
- アンジェラ教頭の作り出した学院の警備隊の「人形」。通称「兵(ガーズ)」。タイプが二種類いて、「ナイトホース」と「ライトホース」がいる。礼儀正しく、アンジェラ教頭への忠誠心が高い。
[編集] その他のキャラクター
- ばぁちゃん
- ルーウィンの育ての老婆。「土の民(にんげん)」だが魔法が使える。血が繋がっているわけではないが、ルーウィンのことを自分の子供のように愛情を込めて育てる。魔法学院に入学できたルーウィンに炎神フレアの宿った古くて大きな剣をプレゼントし、ルーウィンに「魔法は大切な人のために使う」ことを教えた。
- 本名は「ヒース・フレアラール・チェルロット」。彼女の名前のつづりを知っていたため、ルーウィンはフレアを召喚することができた。
- 母親
- ルーウィンの母。だが一瞬だけ火の出せるルーウィンを悪魔呼ばわりし、怖がって会おうとしない。ルーウィンも母親には会いたいと思っていないらしい。
- ティース・コットンバーグ
- クリスの家族と思われる少年。登場はクリスの回想の中とクリスが飾ってある写真のみ。
[編集] 用語
- ガイアス魔法学院
- 地球(ほし)の中心的な位置に設立された次世代の魔法剣士、魔法魔術師を育てるために作られた巨大な宙に浮いている学院。剣術の部と魔術の部が存在する。学院の周りは森でぐるりと囲まれており、その森には結界が張られていて「紋章」や「許可証」を持たぬものとモンスターが入ってこないようにしてある。剣術の部と魔術の部を隔てる魔法力で作られた「見えない壁」が存在していてクリスとソエラの課題問題にもなっていた。「光の精霊」の加護があり、地属性の魔法は使えないらしい。敷地はかなり広大で、実技演習用の「フィールの丘」を始めとする野外授業用の設備がたくさんある。また、たくさんの機械人形がいる。ここで生徒に教える先生方はそれぞれが高い力量を持った優秀な人ばかり。先生には共通して両腕に十字架の形をした布製の腕章らしきものが着用されている。
- 剣術と魔術で部の内装が異なっており、魔術の部にはたくさんのお化けや機械人形などをみられ、大廊下と呼ばれる場所に飾られてある彫刻や肖像画、風景画が動いたり、喋ったりする(絵のほうは額の中だけで動く)。特に絵画は貴婦人達がお化粧をしていたり、釣りをしていたりと様々。たまに留守にすることもあるらしい。
- 機械人形(オートドール)
- 学園にたくさん存在する人形達で、燭台さんやベルエラートなどがそう。普通は魔法を使うことができないのだが、燭台さんだけは例外。また、このほかにも手足の生えたバケツや同じく手足の生えたウォーターポットなどが存在する。感情豊かで、言葉を話すことも可能。筆記用具やフォークなど手で持つものは機械人形ではない。
- 図書館
- 膨大な量の蔵書がある巨大な図書館。室内中央に階段のついた回転する樹が生えている。また、天井近くまでの本棚に行くための浮遊檻(ゴンドラ)や、個人机(デスク)、大人数掛け(テーブル)も多数用意されている。剣の専門書だけで2000冊はあるので、全ての本を集計するとなるとかなりの数になると思われる。剣術・魔術両部が利用可能。試験期間中は上級生もここで勉強に励む。
- 飛行箋(タグ)
- 図書館にあるアイテムで、これに送る相手先とこれをはさむ本のタイトル、そして自分の印かサインを書いて本にはさみ、手を離せば自動的に図書館へと運んでくれる優れもの。見た目は栞のようになっている。返却日までに仕事が忙しかったりして本の返却が出来ない人にはうってつけのアイテム。
- 不死人の種(アンデットピース)
- 不死人(アンデット)系のモンスターの体細胞と原動力となる「魔法石」の欠片を注入した種の形をしたアイテム。いくつかの種類があるらしく、置いてあったものは「傀儡系(マリオネット)」であった。酸素を得て“発芽”し、水を得てその攻撃性を発揮する。危険度4、要警戒態勢という劇薬指定の危険なもの。授業で使うためか古い物が離れの準備室に置いてあって、ルーウィンが思わず手に触れて、蓋を開けてしまったことから発芽してしまう。
- 冠綬13騎章
- 綬色と俗称を授かった13人の魔法剣士・魔法魔術師達のこと。一人ひとりが強い魔力を持っており、全員がガイアス魔法学院の教師を務めている。彼ら13人が束になってもかからないほどに、守護精霊獣は強大な力を秘めている。
- 綬色
- 先生の俗称(例:緋色の賢者等)と共に与えられている「色」の事。13の色から潜在能力の高さのよって配置が決まっているものでトップは学院長先生。なお、現在判明している俗称は学院長先生の「紫苑の皇帝」、アンジェラ教頭の「深緋の審判」、クォルファの「黒麒の番人」、アーシェスの「緋色の賢者」、ミリアルージュの「瑠璃音の魔女」、ナジェルの「蘇芳」(俗称は不明)。俗称は主に「黒麒」や「瑠璃」という色の名前や「番人」といった略称で呼ばれるらしく、力関係を確かめる際には、この略称で現すことがあるらしい。現在判明している力関係は「紫苑」>「深緋」>「黒麒」=「緋色」(黒麒と緋色は同等の力を持っている)>「瑠璃」となっている。「蘇芳」はどの位置なのかと、残りの7色は現在のところ不明。
- 三律神(さんりつしん)
- この「世界」を支える神のことで、現在判明しているのは「炎の魔女(フレア・ウィザーデス)」と「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」の二人。クレノワールは「氷の魔女」であり、この三律神の一人。
- 守護精霊獣
- この世界を支える「三律神」を守護する精霊獣。炎神フレアがその守護精霊獣の1匹。一匹いっぴきに凄まじい力を宿しているらしく、「綬色」が束になってもかなわないとされている。本来は魔女にしか宿すことのできない存在であるため、魔女ではないルーウィンが宿したのはありえないことらしい。
- 剣
- ルーウィンがばぁちゃんから貰った古くて大きな剣。錆付いてはいるが、どうやら特殊な錆び方らしく、魔法や小道具(アイテム)を用いた手段ではこの錆を落とすことが出来なかった。鞘はなく、布に包んで持ち運んでいる。実は炎神「フレア」の宿った剣。丸くて赤い石がはめられており、フレア召喚前は装飾部分が殻に包まれているかのような装飾だったが、フレアを召喚したと同時に剣の装飾が変わった。
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