BIOHAZARD GAIDEN
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BIOHAZARD GAIDEN(バイオハザードがいでん)は2001年にカプコンが販売したゲームボーイカラー用アドベンチャーゲームである。開発はM4 Ltd.(イギリス)。
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[編集] 概要
本作は、そのタイトルが示す通りバイオハザードシリーズの外伝作品である。ゲームボーイカラーというプラットフォームによる制約から、2Dマップ見下ろし型のゲームであった。
ユーザーからの評価は概して低い(後述の特徴も参照)。雑魚キャラは人型ゾンビしか出現せず、他の作品に比べて明らかに見劣りする。シナリオの展開及び文章表現が家庭用ゲームの中でも異色なものとなっており、訳文等の質に関して疑問を投げかける声もある。
[編集] 特徴
戦闘システムが独特の形式をとっている。プレーヤーは画面の表示に合わせてボタンをタイミングよく押すことにより敵を倒していく。2Dゲームの枠内で一種のリアルタイム性を狙ったものであるが、バイオハザードシリーズとしては違和感を持つ戦闘パートに仕上がってしまった。
キャラクターのタッチがアメコミ風であり、本作がバイオハザードシリーズの中で浮いた存在となる一因となっている。また、ヒロインは10代の少女という設定であるが少々老けて見え、女性キャラによるファン獲得を為しえた痕跡もない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
元S.T.A.R.S.隊員やアンブレラ薬品からの脱走者が、アンブレラに対抗する地下組織(名称不明)を結成した。バリー・バートン、レオン・S・ケネディーもその地下組織に参加している。
他人に擬態する能力を持った新型B.O.W.が豪華客船STARLIGHT号に乗り込んだことから、最初にレオンが抹殺任務を帯びて同船に潜入する。しかしレオンからの連絡が途絶えたことで次にバリー・バートンが派遣されることとなる。
ゲーム開始時、プレーヤーはバリーを操作する。
[編集] キャラクター
- レオン・S・ケネディー(Leon S.Kennedy)
- 21歳。地下組織のメンバー。威張る事があるが、ユーモアにあふれているため仲間からは人気がある。水泳が苦手。タラコ唇。
- バリー・バートン(Barry Burton)
- 38歳。元S.T.A.R.S隊員。地下組織での武器の管理を担当している。
- ルシア(Lucia)
- 13歳。STARLIGHT号唯一の生き残り。読心術のような特殊な力を持っている。
- 新型B.O.W.
- 任務のターゲットとなる存在。他人に擬態する能力を持つ。普段は衣服を身につけておらず全裸のタイラントを彷彿とさせるが、腹部から多数の触手を出す点はネメシスの様にも見える。軍用とおぼしき潜水艦の外殻を打ち破るなど、中々のパワーを誇る。正式な名前は明らかにされておらず、ゲーム内ではB.O.W.やオオオトコと呼ばれる。物語中盤に、人間との判別方法として血液が緑色であることが明らかになる。
[編集] エンディングについて
本作のエンディングは、レオン・バリー・ルシアの3名が豪華客船の脱出に成功するというものである。しかしながら、無線機で脱出の成功を報告するレオンの首の切り傷から緑色の血が流れている(アップで強調されている)ことがプレーヤーに衝撃を与えた。
レオンが既に新型B.O.W.に寄生またはウイルスに感染しており後に発売予定されるバイオハザード4で詳細が明らかにされるのではないかという憶測を呼んだものの、結局レオンの血の色について説明される事はなかった(バイオハザード4では彼の血の色は赤色である)。また、その説以外に、変身能力を備えたB.O.W.がレオンとすり替わっていたのではないかという見方もある。
[編集] 外部リンク
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本編 | BH 1 - BH 2 - BH 3 - Veronica - BH 0 - BH 4 - BH 5 |
外伝 | GAIDEN - アウトブレイク - ガンサバイバー - アンブレラ・クロニクルズ |
映画版 | バイオハザード - バイオハザードII アポカリプス - Resident Evil: Extinction (邦題未定) |
小説 | アンブレラの陰謀 - 悪夢の洞窟 - 死者の街 - 地下世界 - 追跡者ネメシス - CODE:Veronica - 北海の妖獣 - to the Liberty - ローズ・ブランク - バイオハザード - アポカリプス |
関連項目 | T-ウイルス - ラクーンシティ - オズウェル・E・スペンサー - 三上真司 |