Cisalpino
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Cisalpino(チザルピーノ)は、ドイツ、スイス、イタリアを結ぶ高速列車で、1996年に登場した。チザルピーノは「アルプスのこちら側」を意味する。
使用される車両はETR470型ペンドリーノであり、各国国鉄またはその民営化された鉄道事業者ではなく、チザルピーノ社(CIS)が保有している。
ETR470は、アルプス越えでカーヴの多い在来線でのスピードアップを果たすため、動力分散方式(電車)で振り子式車両で、イタリアの直流電化区間とスイス・ドイツの交流電化区間にまたがる運行のため、交直流対応である。一等車、二等車、食堂車を連結した9両の編成となっている。
ゴッタルド峠前後のループ線による山越えや、車窓から見えるレマン湖、コモ湖など、景色の見どころも多い路線を走行する。
この列車では、従来のインターシティ(IC)・ユーロシティ(EC)よりも所要時間の短縮がなされている。
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[編集] 運転系統
2006年12月10日ダイヤ改正における運転系統は以下の通り。同改正でドイツのシュトゥットガルトへの乗り入れは廃止され、ドイツ国内からは撤退した。ドイツ国内はICE-Tに立替えられた。
[編集] チザルピーノ社が運営する列車について
チザルピーノ社は、上記のETR470型ペンドリーノを使用した列車以外に、スイスとイタリアを結ぶ全てのインターシティ(IC)・ユーロシティ(EC)も運営している。こちらは電車ではなく、電気機関車(スイス国鉄の貨物部門であるSBB CargoのRE484型電気機関車を借用)+客車の編成による。2005年12月以降、ゴッタルド峠またはレッチェベルグ峠を越える全ての国際昼行列車(即ち、全てのCIS・EC・IC列車)が、チザルピーノ社によって運営されている。 なお、レッチェベルグ峠経由の系統に対し、2007年からETR610型と呼ばれる新型振子電車が投入される予定である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- CISALPINO(イタリア語・フランス語・ドイツ語・英語)