CR.42 (航空機)
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フィアット Fiat CR .42は第二次世界大戦最後のイタリアの複葉戦闘機である。愛称は“ファルコ(Falco=鷹の意)”。
[編集] 概要
ファルコは、1936年に作られた試作機CR41を原型として計画され、順調に製作推移し1939年初飛行を行った。胴体は溶接鋼管骨組みに羽布張り主翼は下翼のやや小さい複葉形式で固定脚でありながら、原型1号機は尾輪が引込み式という興味深い(理解に苦しむ)構造であった。運動性能は、良好で空戦能力は、高く評価されていた。ハンガリーやベルギー、スェーデン等近隣国より発注を受けた。複葉機でありながら最大速度520km/h(CR42B)を記録し世界最速の複葉機であった。1940年には数回にわたり英国本土空襲を敢行した。大戦末期には時代遅れは、いかんともし難くアフリカ戦線等で戦闘爆撃機として運用された。休戦直前、反ファシスト側に着いた機体もあり戦後複座練習機に改造され、最後の機体は1950年まで現役を保った。
[編集] 諸元
(CR42bis)
- 型式： 単発・複葉
- 乗員： パイロット 1 名
- 全長： 8.30m
- 全幅： 9.70 m
- 翼面積:22.40㎡
- 全高： 3.30 m
- 自重： 1716 kg
- 全備重量： 2290 kg
- 動力： フィアットA74RC38エンジン
- 出力： 840HP
- 最大速度： 430 km/h
- 航続距離： 1015km
- 武装： 機関銃12.7mm機銃×4
