ELP四部作
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ELP四部作 | ||
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エマーソン・レイク&パーマー の アルバム | ||
リリース | 1977年3月(UK) | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 41分8秒 / 46分04秒 | |
レーベル | マンティコア | |
プロデュース | グレッグ・レイク | |
レビュー | ||
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エマーソン・レイク&パーマー 年表 | ||
レディース・アンド・ジェントルメン (1974年) |
ELP四部作 (1977年) |
作品第2番 (1977年) |
『ELP四部作』(Works, Vol.1) は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム。当初は、特に輸入盤を購入した者の間で、原題をそのままカナに当てた「ワークス」という呼称も使われていたが、現在では国内盤CD(紙ジャケット/K2HD盤等)のオビに記載されている「ELP四部作」という呼称が浸透している。
目次 |
[編集] 収録曲
- A面(ディスク1)
- ピアノ協奏曲第1番
- a. 第1楽章:アレグロ・ジョコーソ
- b. 第2楽章:アンダンテ・モルト・カンタービレ
- c. 第3楽章:トッカータ・コン・フォコ
- B面(ディスク1)
- 今夜は愛の光につつまれて
- セ・ラ・ヴィ
- 願わくは、み名の尊まれんことを
- ノーバディ・ラヴズ・ユー・ライク・アイ・ドゥ
- クローサー・トゥ・ビリーヴィング
- C面(ディスク2)
- 邪教の神、そして悪の精の踊り
- L.A.ナイツ
- ニューオーリンズ
- 2声のインヴェンションニ短調
- フード・フォー・ユア・ソウル
- タンク
- D面(ディスク2)
- 庶民のファンファーレ
- 海賊
[編集] 内容
本作は、ELPのスタジオ録音アルバムとしては約3年半ぶりの新作にあたる。ただし厳密に言えば、ELPとしての作品はD面(ディスク2の後半)だけであり、他の3面は各メンバーのソロ作品が収録されている。ELPで制作したD面の2曲の内、コープランドの曲をアレンジした「庶民のファンファーレ」は3人だけで演奏され、オリジナルの「海賊」は3人の演奏+オーケストラという構成になっている。各メンバーのソロ作品は基本的にオーケストラや他のミュージシャンとの演奏であり、カール・パーマーの「L.A.ナイツ」でキース・エマーソンが参加している以外は相互の参加はない。
[編集] 参加アーティスト
全体的にオーケストラが参加している他、主だったところでは、キース・エマーソンの「ピアノ協奏曲」にジョン・メイヤーがオーケストラアレンジで、グレッグ・レイクの作品にピート・シンフィールドが作詞で、カール・パーマーのL.A.ナイツにジョー・ウォルシュがギターとシャウト・ヴォイスで参加している。
[編集] 経緯
一般的には、1974年以降の休止期間で、各メンバーがそれぞれソロ作品を作っていたものの、後で話し合ってみたらコンセプトが似ていたので、敢えてソロにする必要は無いと結論した事、そしてソロ・アーティストとしてレコード会社に売り込むのは労苦が伴う事…といった様々な理由で、再び結集した…となっている。
[編集] 評価
イギリスでは最高9位、アメリカでは第12位を獲得した。庶民のファンファーレは3分程度に編集されてシングル・カットされ、イギリスのシングル・チャートで2位まで上昇している。日本でも人気を呼び、各音楽誌のレビュー記事で比較的大きく扱われていた。