FBIアメリカ連邦警察
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「FBIアメリカ連邦警察」(えふびいあいあめりかれんぽうけいさつ、 "The F.B.I." )は、1965年から1974年までアメリカABC系で、9シーズンに渡り240話が放送された60分枠のテレビドラマ。日本では、1965年から1975年にかけて、TBS系で放送された。
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[編集] 概要
ロング・ヒット・シリーズ「サンセット77」の主演でスターとなった、エフレム・ジンバリストJr.演ずるルイス・アースキンを始めとする、アメリカ連邦捜査局(FBI)捜査官の活動を描くドラマ。アースキンは妻と死別、バーバラ(リン・ローリング)という娘がいる。彼女は、アースキンの後輩捜査官ジム・ローズ(スティーブン・ブルックス)の婚約者でもあったが、初期の数回に登場したのみで姿を消した。以後はアースキンの私生活が描かれることはほとんどなくなり、事件の捜査過程の描写に重きが置かれるようになった。
本シリーズは、FBIとその長官ジョン・エドガー・フーヴァーの全面協力の下、同局が実際に扱った事件に基づいて作られたドラマである。毎回のオープニングでは、事件の発端が描写された後、ファイル・ナンバーと犯人の名前、その罪状がクレジットされ、テーマ曲が始まるという形式を取っていた。アメリカ本国の放送では、視聴者に対し最重要指名手配者の情報提供を呼びかけることも行われた。
制作は、ヒット作「逃亡者」などで知られるクイン・マーチン・プロダクションと、ワーナー・ブラザーズによる共同制作。シリーズを通しフォード・モーター社が提供したため、捜査官の車両は同社のものが使用された。
また、1967年に放送された前後編のエピソード "The Executioners" は、再編集され "Cosa Nostra,Arch Enemy of the FBI" (邦題「FBIの敵No.1」)のタイトルで、劇場公開されている。
日本では、「サンセット77」でジンバリストの声を担当した黒沢良が、再び吹き替えを務めた。
[編集] キャスト
- ルイス・アースキン:エフレム・ジンバリストJr.(声:黒沢良)
- アーサー・ウォード部長:フィリップ・アボット(声:川久保潔/和田文夫)
- ジム・ローズ(第1・2シーズン):ステファン・ブルックス(石原良/中田浩二)
- トム・コルビー(第3~8シーズン):ウィリアム・レイノルズ(中田浩二)
- クリス・ダニエルズ(第9シーズン):シェリー・ノヴァク(声:伊武雅之)
- 日本語版ナレーター:芥川隆行
[編集] スタッフ
- 制作総指揮:クイン・マーチン
- 制作:チャールズ・ラースン他
- 監督:ドン・メドフォード他
- テーマ曲作曲:ブロニスロー・ケイパー
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 国内非公認ファンサイト:THE FBI アメリカ連邦捜査局 Fan Site
- 海外サイト:The 1965 FBI Show Tribute Site