FOXニュース

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FOX News Channel（フォックスニュースチャンネル、FNC）はアメリカのニュース専門放送局である。ニューズ・コーポレーションが1996年に設立した。

1996年10月7日の放送開始時には1700万世帯という状態だったが、放送契約を結んだCATVに奨励金を支払うというキャンペーンを行い、視聴可能世帯を増やしていった。1990年代末からCNNから視聴者を奪い始める。その後、現在ではアメリカでもっとも観られているニュースチャンネルとなっている。アメリカにて8000万のケーブルテレビと衛星放送加入者に視聴されており、海外でも視聴できる。日本でもSKY PerfecTV!で放送されていたが、2003年に終了している。

主にニューヨークのスタジオで制作されている。中立報道を心がけていると主張しており、Fair and Balanced（公平公正）と We report, You decide（我々は報道する、判断するのはあなた）をモットーにしている。2000年からCNNと視聴者数で拮抗していたが、2001年のアメリカ同時多発テロ事件を機にCNNを完全に引き離すこととなった。

[編集] 報道姿勢について

テロ事件以降を機に、愛国心一色の報道を開始。その時テレビ画面に終日星条旗を流し始めたのはFNC、および同時放送していた地上波のFox（同じくニューズ・コーポレーション傘下）だった。イラク戦争でもテーマ曲を勇ましいマーチにするなど、現在もその傾向は続いている。中立報道を掲げるスローガンと違い保守的傾向があるとされるが、支持者は他局のニュース番組がリベラル過ぎるためそう見えるのだと主張する。従来、アメリカでは大まかには「TVはリベラル、ラジオ（トークラジオ）は保守」という色分けがされており、その中では異色の存在として登場した。キャスターのキャラクター（性格・個性・信条）が放送に大きく反映されており、FNCのキャスターにビル・オライリー、ブリット・ヒューム、ニール・キャブートなど保守的傾向の強い人材が起用されている。

マイケル・ムーア制作の映画「華氏911」では、２０００年大統領選挙での偏向報道やイラク戦争を煽ったとして、同局をブッシュ政権のお抱えテレビ局として痛烈に批判している。Fox News Sundayにて、司会のクリス・ウォレスはクリントン元大統領に「政権担当時、ビンラディンに対してなぜ何もしなかったのか」と質問し、クリントンは激怒して反論したことがあり、民主党には厳しい姿勢で臨むケースが目立つ。最近では、地球温暖化問題に取り組むアル・ゴア元米副大統領の自宅の高額な電気代をすっぱ抜いたりしている。その他では、狩猟中に誤射事件を起こしたチェイニー副大統領が、事故後最初に同ニュースにテレビ出演したり、先のイラク戦争でも米軍がイラク大統領官邸に突入する模様を独占取材するなどスクープを連発した。ブッシュ政権や共和党と強いつながりがあり、正副大統領を含めブッシュ政権の閣僚などがよく出演したりする。現在のスノー大統領報道官はＦＯＸテレビの元キャスターである。また視聴者には共和党員が多いといわれている。

[編集] FOXグループ向け番組

ネットワークのFOXテレビに向けた討論番組Fox News Sundayを配給し、FNCでも放送。FOXには朝のトーク番組The Morning ShowをFNCアンカーの司会で2007年1月に開始した。他にシンジケイション向けにヘラルド・リベラが司会を務める情報番組を制作したが、週末のFNCにての放送に切り替えた。My Neteork TVに向けた情報番組の制作も予定されているが、実際の放送計画は未定。