GXロケット
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GXロケットは日本の航空宇宙関係企業グループと宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、アメリカ合衆国のロッキード・マーティンが官民共同で開発を進めている中型ロケット。H-IIAロケットを使うほどでもない中小型人工衛星を専門に取り扱うギャラクシーエクスプレス社 (GALEX) が運用し、種子島宇宙センターの大崎射場から打ち上げる予定である。
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[編集] 機体
ロケット本体の開発は2002年（平成14年）に開始した。2段式の液体燃料ロケットで、1段目には米国のロッキード・マーティン製アトラスII/IIIのエンジンと本体を輸入、2段ロケットには低公害・安価とされる液化天然ガス (LNG) を推進剤に利用した国産のエンジン（LNG系推進システム）を世界で初めて採用する。ペイロード（荷物室）はH-IIAと同じものを使用し、一発あたりの打ち上げ料金を従来より大幅に低減させることを目標にしている。
しかしながら、JAXAが担当する2段目のLNG系推進システムの開発が難航し[1]、当初96億円程度とされた開発費は、現時点で347億円とも言われ、数倍にまでふくれあがっている[2]。そもそも、打ち上げ料金の低減を目的とするロケットであるにもかかわらず、世界初で開発リスクも高いLNG系推進システムを採用したことに問題があったのではとの批判もされている[3]。
なお、米国はLNG系推進システムの技術移転を要求しているが、日本政府は同技術の軍事利用を懸念しているため、実現していない。
[編集] 仕様（予定）
- 全長: 48 m
- 直径: 1段目 3.1 m、2段目 3.3 m
- 重量: 1段目 197 t、2段目 12t
- 低軌道への打ち上げ能力（ペイロード）: 4,400 kg
- 太陽同期軌道への打ち上げ能力（ペイロード）: 1,800 kg
- 打ち上げ能力はH-IIAの2分の1、M-Vロケットの2倍程度としている。
[編集] 打ち上げ実績および予定
- 試験1号機
- 2007年（平成19年）度に打ち上げ予定
- 試験2号機
- 2007年度以降に打ち上げ予定
※2010年度以降に延期されたとの報道もなされている。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 「LNG推進系飛行実証プロジェクトの開発状況について」、宇宙航空研究開発機構、2006年9月20日。
- ^ 「宇宙機構のGXロケット エンジン開発費が設計変更で3.5倍の350億円に」、FujiSankei Business i.、2006年9月27日。
- ^ 「LNG推進系飛行実証プロジェクトの中間評価結果（案） 付録1 LNG推進系飛行実証プロジェクトの評価票の集計及び意見」、文部科学省宇宙開発委員会、2006年10月24日。
[編集] 外部リンク
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