HOPE-X
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HOPE-Xとは、旧航空宇宙技術研究所 (NAL) と宇宙開発事業団 (NASDA) が研究、開発していた再使用型宇宙往還機である。HOPE計画の実用実験機でもある。2000年8月に実機の製作が凍結(事実上の開発中止)となり、スペースプレーン計画へと受け継がれることとなった。
[編集] 計画概要
1990年代、旧NALを中心にH-IIロケットの先端部分に装着して発射され、国際宇宙ステーションへドッキングできる無人往還機として研究されていた。2000年2月には、太平洋・キリバス共和国のクリスマス島に土地を借り、帰還用滑走路と追跡施設などを備えた宇宙センターを建設する大プロジェクトがはじまった。
しかし、H-IIロケットの相次ぐ打ち上げ失敗によってNASDAが宇宙計画の見直しを行ったため、研究中止となってしまった。宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が研究中のスペースプレーンにはHOPE-Xの技術が受け継がれているともいわれ、関係者の間では期待が高まっている。