Hybrid Child
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『Hybrid Child』(はいぶりっどちゃいるど)は、中村春菊の漫画作品である。
[編集] 概要
2003年「BE×BOY GOLD」8月号、2004年6~10月号にかけて連載され、描き下ろしアナザーエピソードも収録したコミックスが2005年3月10日に発行された。 持ち主の愛情を反映して成長する不思議な人形・ハイブリッドチャイルドを巡る、短編三作からなるオムニバス形式の純愛物語で、マリンエンタテインメントからドラマCDも発売されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
キャストの記述はドラマCDによるもの。
- 名門・和泉家の御曹司にして16代目当主である、第一話の主人公。
- 当主としてはまだまだ出来が悪く怠け者なきらいもあり、8歳の時に拾ってきたお目付け役的存在のハイブリッドチャイルド・葉月に小言を言われる日々を送っている。
- 葉月の寿命が迫っていることを知り、黒田の進言に従って「月の雫」を懸命に探すのだが……
- 葉月 (声:鳥海浩輔)
- 小太郎が8歳の時に拾ってきたハイブリッドチャイルド。有能かつ冷静沈着で、主人である小太郎を日々厳しく指導している。
- 三千番代にまで型番が及んで扱いやすくなっている従来のハイブリッドチャイルド達とは違い、型版〇〇〇一という一番最初に作り出された旧式タイプ。
- 動き出すのに5年、言葉を話すのに一年半かかったが、現在は製作者である黒田ですら前例を見ないほどに人間に近い変異を遂げている。
- 拾われた当時はボロボロの状態だった為に、体裁を重んじた和泉家の家人に三回も捨てられているのだが、その度小太郎に拾い戻されてきた。己の肉体が限界に近づいていることを冷静に受け止め、自分を救おうと必死になる小太郎を諌めるが……
- 黒田 (声:井上和彦)
- この作品の実質の主人公。
- ハイブリッドチャイルドの生みの親で、普段は薄暗い実験室に篭もり隠者の如く研究に明け暮れている人形師。
- 葉月の命を救う条件として、小太郎に「月の雫」を探すことを提示する。
- かつてはとある藩に仕えていたカラクリ好きの武官に過ぎなかったが、御一新の際に起こったとある悲劇によって、ハイブリッドチャイルドの製作に打ち込むようになった。
- ゆず (声:宮田幸季)
- 少年型のハイブリッドチャイルドで、第二話の主人公。
- 主人である瀬谷を心から慕っている純真無垢で明るい少年だが、主人からの「愛情」の証である「成長」の兆しが一向に見られないことを悩んでいる。カステイラが大好物。
- 瀬谷 壱 (声:諏訪部順一)
- ゆずの主人で、かつては黒田と同じ藩に仕えていた元武官。
- 優しく穏やかで誰からも好かれており、ゆずのことも大事に想い慈しんでいる。
- 黒田とは付き合いの長い友人同士でもあり、彼もまた哀しい思い出を抱えて生きている。
- 月島 (声:緑川光)
- 黒田と瀬谷の幼馴染で、二人が勤めていた藩の若き家老。第三話のキーパーソン。
- 黒田が製作するハイブリッドチャイルドは月島がモデルとなっている。
- 普段は黒田にからかわれてムキになる面が多く幼い印象を与えるが、いざという時には芯が強い性格。
- 憎まれ口を叩くばかりだったものの、黒田とはお互い憎からず想い合っていたのだが……
- 因みに甘党で、中村屋の「ひよこまんじゅう」が大好物。
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