JUNGLE
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JUNGLE(ジャングル)は、フジテレビジョンの深夜枠『JOCX-TV2』で1992年~1993年頃に放送された同枠の番組冒頭のアイキャッチである。
深夜枠だからこそできた不気味なタイトルバックや音楽が視聴者を誘い、深夜番組の視聴者を増加させた。しかし、一部からは「不気味すぎる」「怖い」「放送できる物ではない」などの批判が殺到していたらしい。このスポットは予定通り1年で放送が終了したが、その後もネット掲示板で怖いCMの話題をすると、必ず挙がるCMの一つである。
ネットが普及するようになった近年、この映像にはエイズ患者や核兵器の被爆者に対する差別意識が込められているのではないかと言う意見が出る様になり、2ちゃんねるのオカルト板等で話題になり様々な考察がされるようになった。スポットを製作した製作者の真意は現在でも定かではないが、現在このスポットを知る人々の中では前述の様な意図で製作していると言う見方が有力視されている。
また、差別目的で製作されたと言う話だけが広まってしまい「差別意識により製作したのではないか」と言う疑惑が確実な物として歪曲された形でブログ等で紹介されている場合も頻繁に見られる。
また、TVKテレビの音楽番組にも冒頭のキャッチとして流れていた。なお、このCMには現在禁止されているサブリミナル効果があるとの指摘がある。
タイトルの由来は、「(深夜番組が)なんでもありのごちゃ混ぜでいい」というところから(製作者談)。また、このCMを差別意識により製作しているのではないかと言う人々からは、「ジャングル」という言葉が隠語的に「非情の競争社会」という意味があり、転じて弱肉強食。つまり弱者=エイズ患者や被爆者を淘汰すべしという悪意の現われも含めて題したのではないかと言う意見も出ている。
[編集] バージョン
ハート・人形の2バージョンがあり、それぞれ15秒と30秒のものがあるため計4バージョンある。
バージョンは曜日毎に使い分けられており、日・月・水・金が人形、火・木・土がハートである。ただし日曜日は当時他の局と比べ相当遅い時間まで放送していたフジテレビでさえ、F1の放送がある日を除く日曜のみ早くて24時には放送を終了させることも多く、このアイキャッチが出てきた直後に放送終了のアナウンスが流れたり、全く流れなかったりしたこともあった。
このスポットにおける『JOCX-TV2』先頭の番組には必ず30秒のバージョンが使われ、後に続く番組は基本的にはランダムで流れていたが、15秒のバージョンが使われる事が多かった。またナイター中継で時間が繰り下がった時の番組案内はこのアイキャッチ上に音声無し(稀に男性アナウンサーが一緒にアナウンスする事もある)、表示のみで示される。
- ハートバージョン
- 黒色の背景に大きなピンク色のハートの形が映っており、それが点滅して次第にカビてゆき、最終的には腐った色になる。このハートはエイズ患者の命を表すとされ、ハートのカビた部分をなぞると「AIDS」の文字らしきものが出る。
- 人形バージョン
- 「君が代」を髣髴とさせる不気味なコーラスをバックに人形が激しいフラッシュの中、奥へ離れて行き、外から人形が増えていくもの。聞きにくいが、歌詞は30秒バージョンが「授かりし 命 乱れ 成(あ)りがたい 命」、15秒バージョンが「授かりし 命 あふれ」と歌っている。この歌詞中の「命」は被爆者の命をさすのではないかとされる。
また、両バージョンとも最後に微かに「ざまぁみろ」と言っているように聞こえる。この「ざまぁみろ」は核を落とした側の言葉とする説もあり、被爆者ではなく、原爆を落としたアメリカへの嫌悪感を植えつけるという意図があるのではないかとも言われている。しかし、「『JUNGLE』とも聞こえる」と言う意見もあり、このスポットのシリーズは枠名がナレーションされる事がよくある為、「ざまぁみろ」と言うのは単なる聞き間違いの可能性もある。
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