Love Letter
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『Love Letter』(ラヴレター)は、1995年公開された岩井俊二監督の日本映画。 中山美穂、豊川悦司主演。誤配された恋文からはじまる、雪の小樽と神戸を舞台にしたラブストーリー。 TVドラマやCMなどで活躍していた岩井俊二の劇場用長編映画第1作。
藤井樹の少年時代を演じた柏原崇と、少女時代を演じた酒井美紀が日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。一人二役を演じた中山美穂は、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位。
1999年には韓国や台湾でも公開され、韓国ではとりわけ大人気を博し、劇中に出てきた「お元気ですか?」という言葉が流行語となったり、舞台となった小樽には韓国人観光客が大勢押し掛けた。
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[編集] 作品概要
神戸に住む渡辺博子は、山で遭難した婚約者の藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ、彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらう。忘れられない彼への思いから、そのアルバムに載っていた、彼が昔住んでいたという小樽の住所へとあてもなく手紙を出す。すると数日後、来るはずのない返事が…。 その手紙の主は、亡くなった婚約者の藤井樹と同姓同名で、彼と同級生だった、女性の藤井樹。やがて博子と樹の奇妙な文通が始まる…。