MSX応援団
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MSX応援団 (エム・エス・エックスおうえんだん)とは1987年7月~1988年9月にかけて、マイクロデザインが編集・大陸書房が発行していたMSX専門のパソコン雑誌。1988年5月号からMSX OENDANに改名。
[編集] 概要
MSX専門誌の中で最後発だったため、先行するMSXマガジンやMSX・FANと差別化を図るべく、特に創刊初期は様々な試みがなされていた。
代表的なものを上げると
- 紙製ボードゲームや擬似ゲームブックなど雑誌内ゲーム
- MSXを使って構築するIT家電を漫画で提案
- どの記事・企画にもコミック・イラストを大胆に絡ませる
- ブレイク前のアイドルを使った記事
などである。
また、様々な外部ライターを寄せ集めたためか、10代前半がメインターゲットであるMSXユーザー向けらしくないサブカル系オタク記事・コラムが充実していた。
- 唐沢なをきの漫画(当人はMSXのことを全く知らずに描いていた)
などである。
中でも最大の特徴はゲーム記事のスタイル。オーソドックスな紹介や攻略ではなく、ライターがゲームの主人公を半ば演じる形で、主観的に書かれるのが基本であった。
これらの方針は、他の雑誌も見ていた読者にとっては非常に新鮮なもので、評価が高かった。しかし、次第に当たり障りのない記事内容に変化していき、先行二誌に対する独自性を失って廃刊した。
プログラミング記事などは無いも同然で、あくまで先行二誌に無い角度から書かれたMSX関連記事、広義のオタク文化を楽しむための雑誌であったといえる。ここでの数々の実験的な試みの多くは、後に全盛期のコンプティーク等、同じくマイクロデザインが関係した雑誌で花開いたものが多い。
[編集] 外部リンク
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