PASGT
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PASGT(パスジット)は、アメリカ軍内で用いられている、Personnel Armor System for Ground Troops(定訳は無いが、地上部隊用個人防護システム)の略称である。
PASGTベスト (Personnel Armor System for Ground Troops Vest) とPASGTヘルメット (Personnel Armor System for Ground Troops Helmet) から構成される。
[編集] PASGTベスト
PASGTベストは、アメリカ軍で1980年代から2004年ごろまで用いられていた、ケブラー製のボディアーマーである。
M-1969 nylon vestを置き換え、interceptor body armorに置き換えられた。M-1969はナイロン製だったので、アメリカ軍初のケブラー製ボディアーマーであった。
拳銃弾や砲弾の破片、刃物から身を守る事ができる。防弾チョッキの性能は「クラスIII A」級のレベルといわれている。 しかし、自動小銃弾や強力なタイプの刃物による攻撃は防げない恐れがあるので、別途、強化プレート等を追加装着する等の措置を講じる必要がある。
[編集] PASGTヘルメット
PASGTヘルメットとは、戦闘用ヘルメット。俗称は「フリッツ」または「フリッツヘルメット」。これはドイツ軍のヘルメットに形状が似ている為である。
取り扱い説明書には逸話として、「このヘルメットはAK47の弾をストップさせた」という記述があるが、銃弾の速度や命中角度によっては弾を貫通させてしまう場合があるし、命中した銃弾をストップできても、その銃弾のエネルギーで首を痛めたり、最悪の場合は首が折れて死んでしまう危険性があるので、油断や過信は禁物である。
NVGをマウントさせることも可能。
PASGTヘルメットは1980年代に登場し、これまでのM1ヘルメットを置き換えた。現在では、PASGTヘルメットの置き換えが進み、アメリカ陸軍ではMICH (Modular Integrated Communications Helmet)、アメリカ海兵隊ではLWH (Lightweight Helmet) に置き換えられつつある。
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