RC4
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RC4(あるいはARCFOUR)とは、SSLやWEPなどで広く使われているストリーム暗号である。
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[編集] 概要
RC4はRon Rivestにより1987年に開発されたストリーム暗号であり、このアルゴリズムで発生させた疑似乱数列と平文との排他的論理和が暗号文となる。RC4はWEPのように利用方法によっては安全性を保てない。RC4はWEP、WPA、MPPE (Microsoft Point to Point Ecryption)、Winny、SSL(オプション)、SSH(オプション)で暗号化をするのに使われている。
[編集] 歴史
RC4は、1987年にRSA Security社でRon Rivestによって開発された。公式には "Rivest Cipher 4" と呼ばれるが、"Ron's Code" の略語とされることもある。参照:RC2、RC5、RC6。
RC4は当初は営業秘密(trade secret)であった。ところが1994年9月に何者かが匿名でCypherpunksのメーリングリストにRC4の解説を流してしまった。この解説は直ぐにニューズグループ sci.crypt にポストされて、インターネットに広がった。アルゴリズムが公知になったので、RC4は営業秘密ではなくなったが、"RC4" の名称は商標である。従って、RC4と称さずに非公式に実装するのは合法であるようだが、RC4の名称を使うことはできない。それで、RC4はしばしば、商標問題を回避するために"ARCFOUR" (Alleged-RC4, なぜならば、RSA社は公式にはアルゴリズムをリリースしていないから) という名前が使用されることがある。 そして "ARCFOUR" は、無線通信のためのWEPやWPA、あるいはTLSなどの良く使用されている暗号化プロトコルとその標準の一部となった。