SADS
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SADS(サッズ)は、黒夢のボーカリストとして活動してきた清春が、自身のレーベル「FULLFACE」を立ち上げ、結成した日本のロックバンド。
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[編集] 概説
1999年1月に黒夢が事実上の解散。その年の7月にシングル「TOKYO」でデビュー、いきなりオリコン初登場2位を記録する。2000年、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の主題歌だった4thシングル「忘却の空」がロングヒットを記録。同年6月に発表したセカンドアルバム『BABYLON』でオリコン初登場1位を獲得し人気の高さをみせつけた。2001年にレコード会社を移籍(東芝EMI→BMGファンハウス)した頃から人気が翳り始める。結成直後から「メンバーは自分の表現活動を最高の物にするための道具。ソロ活動にしないのは専属の演奏者がいた方が品質が落ちないから」と他のメンバーを自分の道具扱いするなど、当初からの問題であった“清春のワンマンバンド”という状態を脱することが出来ないまま、2003年にベストアルバムを発売した後は英二脱退のためSADSのドラム探しをしながらソロ活動をしてSADSを再開させるつもりが2004年にギターの坂下丈朋の脱退により活動休止から解散状態になってしまう。
その後SADSの未発表曲音源がアレンジされたものや一部分を使われた曲などが清春のソロ作品として発表される。また清春の著書・雑誌のインタビューで既に過去のものとして扱われている現状を見る限り、事実上解散したものと思われる。
1stアルバムでは黒夢後期のようなパンク系サウンド、2ndアルバムでは黒夢初期を思わせるハードロック系の曲調に戻り、3rdアルバムではこれまでの路線に洋楽的要素を取り入れて、より退廃的な作風になるなど、アルバムごとにその色を変えていく様は黒夢時代から続いている現象であった。一方、SADSになってからは社会を風刺するような詩はあまり書かなくなり、黒夢の後期では拒んでいた化粧や派手なファッションも取り入れるようになった。さらに後期黒夢で散々拒んでいたテレビ出演もSADSになってからは何度か出ている。ちなみに清春が刺青を入れたのもこの頃である。
SADSのネーミングは清春の持つファッションブランド“SADISTIC AND DANGEROUS”の頭文字に“S”をつけたという説が一般的である(元は黒夢の曲のS.A.D.より)。"SAD ASIAN DEAD STAR"の略という説も。 また名前がTHE MODSに似てるため、清春本人がTHE MODSに許可を貰いに行ったというエピソードもある。
[編集] メンバー
現在、ソロ活動中。
- 小林勝 (Ba)
旧メンバー
- 田沼徹浩 (Ba) 2000年、ロンドンツアー後、体力的問題により脱退。
- 牟田昌広 (Dr) 2001年3月、音楽性の違いにより脱退。
- 満薗英二 (Dr) 2003年8月、病状回復の目処が立たないため、脱退。
現在、The DUST'N'BONEZにて活動中。
- 坂下たけとも (Gu) 2004年10月、FULLFACE退社に伴い、脱退。
現在、The DUST'N'BONEZにて活動中。
サポート
- 山根浩成 (Ba) 田沼脱退後、1999 THE FIRST TOURまで参加。
- 舛岡圭司 (Dr) 満園脱退以降参加。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] SINGLE
- TOKYO (1999.9.22)
- SANDY (1999.10.14)
- 赤裸々 (2000.1.13/完全限定生産)
- 忘却の空 (2000.4.12)
- ストロベリー (2000.4.12)
- NIGHTMARE (2000.11.16)
- PORNO STAR (2001.6.20)
- APPETIZING 4 SONGS EP (2001.7.25)
- Masquerade (2003.5.28)
[編集] ALBUM
- SAD BLOOD ROCK'N'ROLL (1999.9.22)
- BABYLON (2000.6.7)
- THE ROSE GOD GAVE ME (2001.8.29)
- “ ”untitled (2002.4.12/ライブ会場・FC通販限定)
- 13 (2003.3.26)
- GREATEST HITS ~BEST OF 5 YEARS~ (2003.7.9)
[編集] VHS
- FILM COLLECTOR_(SADS) (1999.10.14)
- Conclusion of my BABYLON “The Revenge”2000.12.7 大阪城ホール (2001.2.28)
- Document of “Welcome to my BABYLON”tour The INTRODUCTION 2000.8.5-2001.1.1 (2001.2.28/完全限定生産)
- AWAKE (2002.4.24)
[編集] DVD
- FILM COLLECTOR_(SADS) (2000.9.20/2003.4.23再販)
- Document of “Welcome to my BABYLON”tour The INTRODUCTION 2000.8.5-2001.1.1 (2001.4.28/2003.4.23再販)
- Conclusion of my BABYLON “The Revenge”2000.12.7 大阪城ホール (2003.4.23/2003.4.23再販)
- AWAKE (2002.4.24)
- INNER FILM 02.12.25 EBISU The Garden Hall (2003/FC限定DVD)
- 131DAYS (2003.4.23)
- GREATEST CLIPS ~BEST OF 5 YEARS~ (2003.7.9)
- 03.06.11 Zepp Tokyo ~sads 2003 tour "13" -Thirteen-~ (2003.9.17)
- shake me down (FC限定DVD付写真集)
- Sads Rare BOX「リクープ」 (2005.9.28/DVD3枚+CD3枚)
[編集] NOT FOR SALE
- メディア (2000.1.13/「赤裸々」予約特典)
- DEPRAVITY DAY (2002.4.28/FOOL'S MATE付録CD)
[編集] BOOK
- ロックンロールを撃ちまくれ! (1999.12.1)
- SEXLESS (2001.9.30)
- Happy!(2000.10.27)
[編集] 未発表曲
13ツアーで演奏されたものが現在も未発表曲になっている。 一部はDVDにはいってるが現在なってないものは
- 「13」-Thirteen-
SADSBOX収録の13ツアーのSE
- C.B
DVD収録済み。7月のFCツアーで演奏される。
- かきまわせ檻の中(仮)
現在もCDにはなってないが2004年のツアー中にリハーサルで 少し演奏したらしい。
- STOP
DVD収録済み。ソロのアレンジが加わって「BUNNY SMILE」になった。
- GARRET
ソロ名義でCD発売。SADS時代の違いはアレンジと歌詞だがあまり変わらない。
- Yeah×3(仮)
まだソロでも演奏されていない未発表曲。
- SITAR
DVD収録済み。しかしソロのCDで大幅に歌詞が変更されてCD収録。
- N.DOLL
DVD収録済み。
- ROOM
ソロ名義でCD発売。アレンジと歌詞が若干変更。
- COLD RAIN
ソロ名義でCD発売。SADS時代の違いはアレンジと歌詞だがあまり変わらない。
- DEATHTOPIA(仮)
- COMPLEX(仮)
当時ライブではお馴染み。歌詞は「しゃららー」とくりかえす。
- FAIDIA
ソロ名義アルバムに収録。SADS時代の違いは歌詞のみ。
- 君と僕の詩(仮)
ソロで一部のみ「dance」にアレンジ。
- LOSER(仮)
初日だけ演奏された曲。
[編集] 外部リンク
- SADSオフィシャルサイト
- 清春オフィシャルサイト
- グラスレ (膨大なデータサイト)