清春
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清春(きよはる 、1968年10月30日 - )は日本のミュージシャン。岐阜県多治見市出身。本名は森清治(もり きよはる)。1998年に結婚、現在二児(娘2人)の父親である。男三人兄弟の長男で、血液型はA型。
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[編集] 略歴
下積みの時代が長く、レンタルビデオ店やラブホテル等でアルバイトをしながらミュージシャンを目指していた。このうちのレンタルビデオ店はバーコードのシステムがわからずクビになっている。ミュージシャンになれなかったら大工(建設板金)である実家を継ぐ予定だったが、25歳のときに黒夢のヴォーカルとしてメジャー・デビューを飾った(その当時ライブのMCで、『皆様のおかげで僕も 芸 能 人 になりました』と冗談交じりに自嘲的に語っている)。
以後黒夢のヴォーカルとして、また一種のファッション・リーダーとしてのカリスマ的な支持を受けつつ活動を続けたが、1999年に黒夢が事実上の解散状態となり、その後黒夢のサポートミュージシャン、坂下たけともらと共にSADSを結成。
独自でファッションブランドのCharm Cult(より前のものではS.A.D.;Sadistic And Dangerous)を立ち上げ、ファッション雑誌にも数多く登場している。シルバーアクセサリーのJustin Davisを愛用し日本では広告塔的な存在となっている。Justinと清春がコラボレートした作品も製作・販売されている。
2003年からはソロ活動に入る。黒夢、SADS時代と対照的に、ソロ活動を始めてからはファンへの感謝の気持ちを度々MCやインタビューで口にするようになった。SADS後期より黒夢時代の曲を歌うようになり、ソロになった現在もたびたび歌っている(その中に人時の作曲した曲も含まれることがある)。またライブの時間は平均的に3時間を超え、長期化する傾向が強まっている。
[編集] 余話
- 「きよはる」は本名であるが字が異なる。清春という字を用いたのは、単純に清春の方がカッコいいと本人が思ったからだそうである。この件で父親に文句を言われたとの逸話もあるらしい。
- 清春が子供のころは、父親が怖くていつも母親にばかりいろいろな相談をしていたらしい。
- インディーズの頃は激しく、暗い曲ばかりだったので、父親には理解されなかったらしいが、インディーズラストアルバムの『亡骸を』を父親に送ったところ、父親に「俺にもわかる曲があったよ」といわれ、清春はポロリと泣いてしまったというエピソードもある。
- 本人いわく、腹にある茶色いアザのようなものは、生まれつきあるものらしい。
- 本人いわく、「(高校卒業後)いったんは真面目に就職した。階段の手すりを溶接とかして作る工場だった」(97年HEY!HEY!HEY!トークより)
- 音楽活動の節目で、タトゥーを入れてきた。最も新しいものは右腕のもの。胸の蝶タトゥーは、清春の存在を象徴するマークとなっている。
- 西川貴教と交友があり、西川貴教のオールナイトニッポンにはよくゲストで出演していた。また、共にミュージシャンとして心底リスペクトしあえる仲である。
- 野球選手の清原和博と名前を間違われるのを少しばかり不満に思っている模様(ライブMCにて)。
- BUCK-TICKのトリビュートアルバム『PARADE~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~』で「JUST ONE MORE KISS」をカバー、hideのトリビュート・アルバム『Hide TRIBUTE SPIRITS』で「Beauty&Stupid」をカバーした。
- 2005年12月31日Zepp Tokyoにてカウントダウンライブ GROOVER を行う。5時間全43曲にわたる超ロング公演になった。
- 黒夢後期以後は誌面や歌詞の中で痛烈に批判していたヴィジュアル系について、自身の出身である事も含め近年は肯定的である。ただし、清春に影響を受けたフォロワーが非常に多く、その意味で自分はある種のオジー・オズボーン的な立場であるという自負もあるためか、フールズメイトなどのヴィジュアル系色の濃い雑誌では後輩へ棘のある発言が度々見られる。
- 黒夢後期に自らの所属事務所である有限会社フルフェイスレコードを設立、代表に就任。
- キリトが彼の個人事務所を立ち上げるにあたり、会社設立についてのレクチャーをした逸話がある。
- 一時期競演するほど仲の良かったL'Arc~en~Cielのhydeとの不仲説が囁かれたがラジオにて否定している。また、kenとはバンド同士での付き合いも古く、また自身のファーストソロアルバムである『poetry』にはゲストミュージシャンとしてギターで参加。
- 好きな食べ物はエビ。ライブで地方へ行った際、食堂で冷やし中華を注文したところ、エビが多く載っていた。従業員にたまたま清春のファン(女性)がおり、エビ好きを知っていたことによるサービスとのこと。ただし、辛い物が大の苦手なためエビチリは嫌い。(2003年ポップジャムトークより)
- タマネギ・きゅうり・スイカ・メロンなどの瓜系が嫌い。
- テレビなどに出る事が少なく、ライブ中心の活動暦から、裏のロック界のカリスマとも呼ばれている。
- 現在は弟・義隆氏がマネージャーを勤めている。
- ここのところ雑誌上で度々、引退を思わせる発言を繰り返しており、今後の動向が注目されている。
- 今ではかなりの親バカで雑誌のインタビュー等で子供のことによく触れている。
- 意外にも下戸である。HEY!HEY!HEY!に出演した際にはアルコールの代わりに平然とコーラを注文し、ダウンタウンにツッコまれている。ただし、タイトルまたは歌詞中に酒(アルコール)の名前が登場する楽曲をいくつか作詞・作曲している。黒夢「CAN'T SEE YARD」、SADS「HONEY HONEY」「Sherry」など。
- インディーズ時代からデビュー時までだけで「少なくとも500人」の女性とセックスしたことをフライデーの紙面で語っている(女性とはその多くがいわゆるファンの女性のことである)。
- 重度のヘビースモーカーであり、吸いかけのタバコがあるのに次のタバコに火をつけることがよくある。
- 性格は几帳面で神経質であると、黒夢時代に人時が語っている。
- 料理は苦手らしい。
[編集] 語録
- 「俺達のファンは男が多い」(ストリートパンクに路線を転換しつつあった1997年)
- (MARIAに歌詞を記載しなかった理由を尋ねられ)「難しすぎて僕にしか歌えないから載せても意味がない」「自分の耳で感じ取れ(という意味)」(1998年)
- (アルバム「CORKSCREW」発売時に)「すっごい格好いいですよね。今までのアルバムを全部廃盤にしてもいいくらいじゃないかな」(1998年)
- (暗にIZAMを指して)「オカマ野郎」(1998年)
- 「韓国は料理がまずい。あそこの国の料理って、ほとんどキムチで味ごまかしてるじゃん」「オレ辛いの苦手だから、キムチ除くとまずいもんばっかだね」(2003年)
- 「チャートはうざい」(複数回)
[編集] ディスコグラフィー
[編集] SINGLE
- EMILY (2004年2月9日)オリコンチャート初登場21位
- LAST SONG~最後の詞~ (2005年2月16日)オリコンチャート初登場15位
- HORIZON (2005年3月16日)オリコンチャート初登場10位
- Layra (2005年7月20日)オリコンチャート初登場10位
- bask in art (2005年11月9日)オリコンチャート初登場14位
- wednesday (2005年11月30日)オリコンチャート初登場26位
- 星座の夜/シクラメンのかほり (2006年3月8日)オリコンチャート初登場18位
- 君の事が (2006年5月17日)オリコンチャート初登場13位
- slow (2006年11月22日) オリコンチャート初登場19位
- カーネーション (2006年12月13日) オリコンチャート初登場23位
[編集] ALBUM
- poetry (2004年4月7日)
- MELLOW (2005年3月30日)オリコンチャート初登場10位
- 官能ブギー(2005年12月7日)
- VINNYBEACH ~架空の海岸~(2006年7月12日)オリコンチャート初登場16位
[編集] DVD
- オーロラ (2003年10月30日)
- 第三の扉 (2004年4月7日)
- 影踏み (2004年9月15日)
- 天使の詩 (2005年7月20日)
- MELLOW (2005年8月31日)
- '05-'06 NEW YEAR COUNTDOWN 『GROOVER』 (2006年2月頃/FC会員・通販限定)
- 天使の詩 '06「travel」 (2007年1月24日)
[編集] 配布
- X'mas (2003年12月5日・7日/渋谷公会堂・大阪厚生年金会館にて配布)
- やがて僕は拒絶する/孤独を愛せる人 (2004年12月27日・29日/Zepp東京・難波HATCHにて配布)
- 楽園(2006年2月9日・11日・12日/12th anniversary FC only 3 nightsにて配布)
- MY SILENCE(2006年7月12日・14日・16日/FC only 3nights“REPLAY”にて配布)
- The End(2007年2月9日・16日・18日/FConly 3nights“REPLAY'07”にて配布)
[編集] 書籍
[編集] 出演番組
- KIKAナイト11(きかないといれぶん)(FM-FUJI、(金)23:00~24:00) ※Streamingあり