SLAX
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SLAXとは、最も古くからあるLinuxディストリビューション(配布パッケージ)のひとつであるslackwareをベースとしたチェコ発の1CD Linuxである。
[編集] 概要
1CD Linuxとは、インストールせずにCDから起動して使用することの出来るLinuxのこと。
日本国内では、産業技術総合研究所が日本語化を行っているDebianベースのKNOPPIXが有名だが、SLAXはslackwareのシンプルで素直な構成という特徴を活かして、シンプルさと軽快さに特徴がある。 KNOPPIXが色々な用途で使用できるように大量のアプリケーションが最初から用意されているため、現在ではCD-ROMに収まらないような巨大なサイズとなっているのに対し、SLAXはデスクトップOSとして必要十分なものにアプリケーションが限定されて用意されており、必要な機能を満たしながらコンパクトになっている。
従来の1CD Linuxは、CD-ROMドライブの遅さから、遅いという印象を持たれることがあるが、このSLAXは起動時間や反応時間が短いことからCD-ROM起動ということを感じられないほどの軽快さが特徴である。
[編集] 日本語化
日本語化については、
で、独自に行われている。
ライブCDの部屋版は、SLAXにアプリケーションを追加して汎用性を高める方向で特徴を出しており、slax-ja は、オリジナルのシンプルさを保ちながら日本語化を行っている。
slax-jaについては、Webからの無償ダウンロードだけではなく、埼玉のLinuxユーザーズグループである小江戸らぐ(日本語化作業者が主宰)から、コミックマーケットやオープンソースカンファレンス Tokyoなどで、説明書を付けてDVDケース等にパッケージングしたものを有償で配布している。