T分布
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t分布(ティーぶんぷ)は確率分布の一種で、特にt検定に利用される。
X1, ..., Xn が、平均μ 、分散σ2 の正規分布に従う独立でランダムな変数であるとする。 また標本平均を
とし、不偏分散を
とする。ここで次の変数
を考えると、これは
(ただしν = n − 1、Γはガンマ関数)という確率密度関数に従うことが、ゴセットによって示された。ここでT の従う分布をt分布(またはスチューデント分布)と呼ぶ。ν は自由度と呼ばれる。この分布はν によるが、もとの正規分布の母数であるμ やσ にはよらない。この性質から、標本値から母集団の平均値を統計的に推定する区間推定や、母集団の平均値の仮説検定に利用できる。
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